当方も保有している企業の変革支援・働き方改革を支援するLTS。
そのLTSの社長、樺島氏が18日木曜日にウェブセミナー「イベントス」に登壇されます。
昨年8月以来の登壇ですが、前回の話からどれだけ内容が変化するか注目です。
そこで今回はウェブセミナーでの注目点をおさらいして、
有益な時間を過ごせるように記事にしていきたいと思います。
この記事の内容
前回のウェブセミナーのおさらい
当方が考える注目点
情報源はこちら
質疑応答は40:00~です。
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営業利益率について
のっけの40:00から一番気になる営業利益率について質問が飛んでいます。
近年のLTSの営業利益率は約8%で推移していますが、
最新の中期経営計画だと24年に15%達成となっています。
旧・中期経営計画だと23年に15%となっていたので、今度のウェブセミナーで
この件について個人投資家から質問があるのではと思います。
ただし、掲示板の書き込みを見ていると
LTSは計画を1年前倒しで達成する可能性が高いとの事。
そうなれば実際は当初の予定通り23年に15%達成ですが、
はたしてどうなる事やら。
カギを握る先行投資費
動画内の発言では売上が増えても投資額は変わらないと言っています。
だから売上が伸びれば手元に残る利益も増えるので営業利益率が改善するという事です。
しかし、
20年本決算後に公開された動画では、これから業績拡大に向かってアクセルを踏むとも発言しています。
ならば投資額も増えると考えるのが妥当です。
とくにコンサルタント増員の伸びが物足りないのは社長も認めるところなので、
この辺に投資していくと当方は予想します。
あとは買収した会社の経費ですね。
そういうことを踏まえると今年度中に営業利益率10%は厳しいかな?
良くて9%台かな?
テンバガーの条件をおさらい
売上が4年で2倍
営業利益率が10%以上
オーナー社長
上場してから5年以内
売上は20年を基準にすると24年で120億。2倍達成の予定。
営業利益率も24年に15%達成の予定。
樺島社長が14%保有して筆頭株主で条件を達成しています。
上場は17年12月なので今年4年目。
と、テンバガーの条件は揃っていますね。
当方が所有していたIRJが上場4年目で株価10倍になっているので、LTSもそうなってほしいです。

M&Aについて
1:03:14からM&Aについて話しています。
19年期~20年期にLTSの社員は40名余りしか増えていません。
コンサルタント事業、DX化事業共に人が命ですからこの伸びは全然物足りないですね。
企業規模が違いますが、ベイカレントは新卒含めて1年で400名弱採用していますから、
LTSも今のうちから囲い込みをしていただきたいです。
特にコンサル業界の離職率は10%台後半。一方LTSの離職率は7%前後。
ここがLTSの強みですね。
人が定着する
↓
技術・ノウハウが蓄積する
↓
成果が出やすい環境になる
ここを最大の売りにして人を集めていただきたいです。
人集めの為のM&A
M&Aというと相手の業績狙いの場合が多々ありますが、
LTSの場合は仲間集めという側面が強いです。
特に自社での採用がいまいちなのでM&Aに対する期待値は大きいですね。
財務キャッシュフローを見るとまだ10億円弱プラスになっています。
長期借入によるものですがこれをどう使うか?
ワクトやソフテックの様な小さい会社を買っていくのか、大きな会社を買って一気に従業員するを増やすのか?
個人的には合弁会社のFPTコンサルティングジャパンを買い取ってほしいですね。
もともと合弁会社は見知らぬ土地で商売をする際、0から始めるより相手会社のノウハウを使う方が効率が良い事に
注目した運営方法。
FPTコンサルティングジャパンの時価総額は分かりませんが、まだそんなに大きくはないのでお買い得なのは確かです。
次項で述べる海外進出という意味でも、チマチマ小さな会社とM&Aをしていくよりコロナ後を見据えて
一気に体制を作っていってほしいですね。
質から量へ
物事を究めるためには「まずたくさん練習して徐々に質を高めていく」、のがセオリーとなっています。
しかし間違ったやり方でたくさん練習しても間違った習慣が身に付いてしまいます。
だからある程度の質は確保しなければいけません。
M&Aも同じだと思います。
手当たり次第に買収していたら
ライザップの様な収拾のつかない事態になってしまいます。
買収する時に比べて企業を整理する方がはるかに難関ですから
M&Aに関しては、「質」にこだわるのは妥当だと思います。
LTSはアサインナビという素晴らしいサービスを持っています。
当然質のいい企業・相性のいい企業の情報も得ているのではないでしょうか。
動画内でも触れられていますが、
日本のIT会社は1万社余りしかないです。
その中でアサインナビを使っている企業は意識の高い企業や、
質の高い企業だと思います。
そういった優良企業をつないだり、自社に取り込んだりと
IT業界の「ハブ」としての役割をLTSには期待しています。
海外進出について
1:19:50からアジア進出について話しています。
新・中期経営計画ではアジア進出について具体的な記述がなかったので
その辺りもウェブセミナーで聞きたいところです。
特に、日本国内はこれから人口減少して行くので、業績や企業を成長させていくためには
海外進出は避けられません。
そういう意味で、まだ経済が発展しきっていないアジアへの進出は自然な事ですし、
LTSの場合は強引に事業を拡大していく方針ではないので、現地企業の抵抗も少ないのでは
ないかと思っています。
まずは日本国内で実績を作ってから、実際にアジアへ進出する算段のようですが、
コロナの影響でどの程度の進捗状況なのかも気になります。
ワクチンがもっと普及してくれば、今年は無理でも来年以降確実に計画が進むと思うので、
新たな成長ドライバーとなるべく期待できます。
長く活躍する関脇のような存在
LTSは業績よりブランド力(存在感)に重点を置いているので、もしかすると業界トップにはなれないかもしれません。
しかし、確実に長く活躍する存在になる気もしています。
「DX化をする時、親身になってくれるのはLTS」と言われるようになれば、
毎年少しずつ成長していく企業になるでしょう。
相撲に例えるとメディアに盛んに取り上げられるけど短命だった横綱「稀勢の里」ではなく、大関以上になかなか昇進できないけど、毎場所確実に一定の働きをする「御嶽海」のような存在に近いと思います。
下手に横綱になって短命で終わるより、関脇で長くやった方が知名度と人気、そして稼ぎも多くなります。
関脇ならプレッシャーも横綱より少ないでしょうし、三賞も狙えますから費用対効果が良いですね。
そもそも動画内の社長の発言を聴いていると「協業」という言葉が良く出てくるので、
他人を蹴落として自分が一番になる人じゃないと思います。
それよりは「三方良し」の精神で、みんなが幸せになる手段を選ぶでしょう。
こういう方は時代の寵児にはなれなくても、時間が経つにつれて評価されるタイプですから5年後・10年後それなりの地位にいると予想します。
株主としても数か月で株価10倍・数週間で株価暴落よりは、
長い年月をかけて成果を出していく企業に投資する方が安心できますから。

まとめ
営業利益率について
M&Aについて
海外進出について
LTSのウェブセミナーのまとめ 復習編でした。
次のセミナーでこれらの項目についてどう発言されるか?
また、新たなサプライズ、個人投資家からの興味深い質問など
楽しみですね。
株主総会とかウェブセミナーは意味ないと考えている方もいらっしゃるようですが、
社長の人柄や資料には載っていない情報とか感情が知れておすすめです。
ありがとうございました。