書評 株式投資

4つの堀で利益ガッツリ!!「千年投資の公理」 書評 ②

2021年4月1日

 

LTSが大化けしそうな予感がしているshigeです。

今回は他のブログを見ていて気になった「千年投資の公理」書評の続きです。

 

経済的な堀って商品やサービスそのものだと思っていました。

しかし前回の記事を書くにあたりそうではないことがわかってきました。

世の中は諸行無常、栄枯盛衰。

今現在は栄えていても気を抜いたらあっという間に他社に追い抜かれるという事実は、

想像に難くないです。

 

 

日本だって「バブルだ!世界一の経済大国だ!」とか言っていたら、中国や東南アジアに抜かれたわけです。
shige
歩く四季報をめざす女
日本ほど経済的な堀の重要性を感じた国はないんじゃないかしら?
とは言えないんですよねー。この国の変革の遅さ。
shige

 

 

せめて我々個人投資家はその機動力をふんだんに生かして、

楽しみながら生き残っていきたいと思います。

 

経済的な堀は攻めの部分だけではなく守りの部分も重要。

きらりと光る孤高の銘柄を見つけられるよう今日も努力をしていきましょう。

 

この記事の内容

5~7章の要点

 

 

こんな方におすすめ

  • 投資の世界の”堀”って何?という方
  • 投資は業績とビジネスモデルを重視しているという方

 

 

 

千年投資の公理

著者 パット・ドーシー

監修 鈴木一之

訳 井田京子

 

書評③はこちら

 

著者紹介

パット・ドーシー

CFA(公認証券アナリスト)、モーニングスター株式リサーチ部門のディレクター。

同社の株式評価システム(モーニングスターレーティング)や経済的な堀のレーティングの開発における中心メンバーの一人。

 

 

経済的優位性の事を「堀」と呼んだのはバフェットで、

それにより投資家にも広まったようですね。

今回初めて知りましたw

 

要は唯一無二のサービスを提供している会社を探す、という事
shige
歩く四季報をめざす女
とは言うものの、感覚的な話なのでスクリーニング使えないし、”社会の仕組み”をどれだけ知っているかがカギだわね

 

基本的に社会は競争が当たり前になっています。

しかし、争わなくていいならそれに越したことはない。

特に、当方が保有しているLTSは勝者総取りではなく、利益を分かち合う「IT業界」に所属しています。

 

身近な視点で考えられそうです。

 

ネットワーク効果

ネットワークの効果について説明した図

商品を作ったら売らないと

 

事例として掲載されていたアメックスカードの場合、

ユーザーにとって新規入会の特典は魅力的。

しかし、それ以上にスーパーだけでなく

コンビニやガソリンスタンドなど多様な場所で使えるのが最も大きい。

 

そうなれば、人が人を読む好循環も生まれる。

 

まあ、確かに金利が業界最安値でも使える場所が少なければ現金の方が優秀だし。

 

また、使っている人が少なければ、

実際の使用感やトラブルが起きた時の対応の仕方などの情報も少なく、

不安は大きいと思う。

 

それなら金利は普通でも多くの人が使っていていて、

だいたいこういうメリットとこういうデメリットがあると

最初から分かっているサービスを使う方がストレスはない。

 

 

リスクヘッジにもなる

カードに限らず、販売網や収入源が少ないと、

一か所がダメになった時の減益率が大きくなってしまう。

逆に一人当たりの売上は少なくても、膨大な顧客を抱えれいれば

かすり傷で済む。

 

 

販売網とかネットワークはコピーできない。

メディアを見ているとAという大企業の社長がBという大企業の社長に就任することが良くある。

経営を立て直したわけではないので、クビになったのかな?と最初は思う。

しかし、実の所その社長が持っている人脈とかネットワークを当て込んでの就任の場合もある。

 

会社を成長させる為には、商品開発をしなければいけないのは言うまでもない。

しかし、作ったら売らなきゃいけないのも事実。

で、その販売網がないという小さな会社は枚挙にいとまがない。

 

当方が働いていた町工場は某自動車メーカーの2次請けだったけど、1次請け会社への 比重が大きすぎて生殺与奪権を完全に握られてしまっていた。
shige
歩く四季報をめざす女
販売網を増やす為の営業は?
してなかったです。する気もなかったようですw。
shige

 

新規で販売網を獲得していくのは至難の業。

それなら人脈を持っている人を招聘した方が手っ取り早い、と考えるのは妥当。

 

当方が今保有しているLTSも海外展開をする上で顧客基盤がネックになっていた。

だからベトナムのFPTという会社と協業して彼らが持っている顧客基盤を使う戦略を取った。

 

他の会社でもM&Aで相手企業の持っている顧客とかサービスを獲得していくのはよくある話なので、

コピーできないネットワークはそれぐらいの価値があるという事なんですね。

 

コストの優位性

コストの優位性の種類についての図

「規模の大きさ」だけは次項で紹介

 

 

 

安い製造工程

・サウスウエスト航空による小さな空港の発着枠の確保や新型機の導入

・デルによる再販業者や小売業者など仲介業者の省略

がある。

これらの戦略によって両社とも先発の大手企業より

安い価格でサービスを提供できるようになった。

 

しかし低価格の製造工程は他社にまねされやすいという欠点もあるので、

両社の経済的堀は以前より弱まっているとの事。

 

 

 

場所による優位性はマネされにくい。

例題として挙げられていたごみ廃棄場や採石場は地域からあまり望まれない業種であり、

しかも遠くの業者に頼むと運搬コストがかかるので、

ほぼその地域の需要を独占できるらしい。

 

確かにエアコンの取り付けなんかも、遠くの業者に頼むと出張費がかかるので近場の業者に頼むか、

商品自体はネットで買って、近所の業者が取り付けに来るという構図になっている場合もある。

 

 

独自の資産(天然資源)を持っている事も強力な優位性。

 

例題として挙げられていたエネルギー会社は、

誰も注目していない時に天然ガスの採掘できる場所を確保したことで、

後発の企業より半額程度安くガスを採掘できている。

 

高速道路が凍った時に撒く岩塩を扱っている会社は、

地質の良い鉱山を保有していることで低コストで採掘が可能となっている。

しかも鉱山から需要のある地域まで川を使って運搬できるのでこれも低コストを可能にしている。

 

ブラジルの紙パルプ会社も、

原料となっているユーカリはブラジルが世界一早く成長するとの事で、

他企業より最大で1/3の期間で商品を作ることを可能にしている。

 

 

日本も世界に輸出できるほど天然資源があればこれほど働かなくてもいいと思うが、 現状不可能なので休日出勤、長時間労働、低賃金がまかり通ってしまっている。
shige
歩く四季報をめざす女
しかも、唯一の資源である”人財”も粗末に扱っている。嘆かわしいですね。

 

ドローンやAIの普及による違う展開に期待ですね。

 

規模大きさの優位

規模の大きさによる優位性の種類についての図

規模の大きさとニッチって相反する様で真髄

 

販売に関する事

 

トラックで物を運ぶとき、トラックは買ってもリースでも固定費。運転手の給料も固定費。

毎日同じ所へ同じものを運ぶのでガソリン代も固定費。変動費といえるのは残業代位。

 

 

よって一度ネットワークを形成して固定費を賄える状態になったら、

あとは配送量を増やせば増やすほど利益が上がるという仕組み。

 

 

逆に新規参入組はネットワークを形成するまで赤字に耐えなければいけないという”深い堀”がある。

まだまだ例題はあるが先に挙げたように大きなネットワークはマネすることができないので、

強い”経済的な堀”になる。

 

 

製造で言うと、

生産量が少なければコストを賄う事で精一杯になるが、

生産量が多くなれば機械や従業員の固定費はたいして変わらないので、

作れば作る程利益が出るという事になる。

 

 

LTSの場合、取引先が名だたる大企業ばかりなので、

1つ実績を作ると関連グループ各社に仕事が波及していくという好循環がある。

 

LTS側としても、子会社が増えることでそれぞれが現場で得た知識や技術を

「親会社⇒子会社、子会社⇒親会社」 で共有できるというメリットもある。

 

ニッチ市場

業界全体の規模は小さくてもそこでシェアを取れれば独占状態になる。

競合他社が参入しようと思っても、市場が小さいので経営が成り立つのはせいぜい1社。

ましてや大企業が資本をかけて参入するのはコスパが悪すぎる。

 

例題として挙げられていた、工業用パイプや塗料スプレーを製造している会社の場合、

 

市場が小さいので経営が成り立つのは資金力が大きい企業のみだが、

その市場で、ある程度の資金を商品開発に費やし最先端の需要に応えられるようにする。

 

 

そして塗料は車や家具の表面に付くので

エンドユーザーの目にも留まり、顧客からの信頼も高い。

 

同じような例はケーブルテレビや学習ソフト制作会社にも当てはまる。

 

 

まとめ

・ネットワーク効果

・コストの優位性

・規模の大きさによる優位性

 

場所とか天然資源とか人間が作れないものを所有している企業は強いですね。

スポーツ選手なんかも技術は練習すればいくらでも身に付けられるけど、

身体能力や才能などは生まれ持ったものだから、

その差は埋められないのと同じですね。

 

日本国内を見ても太平洋沿いに大都市が集まっていることを踏まえると、

古の時代から運搬や気候などの条件が、

経済の発展に大きく影響していることを感じました。

 

当方は愛知県在住なので、

昔から舟運のしやすい土地で温暖な気候にも恵まれていることを改めて感謝します。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

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    shige

    年齢 アラフォー

    住居 愛知県

    職業 個人投資家 ブロガー

    町工場勤めから2020年本格的に個人投資家へ転身。 中長期投資なのでファンダメンタルズを重視しています。

    このブログで自分の成功体験・失敗談・ノウハウを公開していきたいと思います。初心者の方に参考にしていただけたら嬉しいです。また、生き方や生活に関する記事もUPしていく予定です。よろしくお願いします。

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