
むしろ時間とお金の無駄だよ
今回はそんなお悩みにお答えします。
IRJが無名の頃から保有し昨年800万円の利益を得たshigeです。
本日も個人投資家と相性のいい成長株投資の本の紹介をしていきます。最後までお付き合いください。


投資は一人でやるものなのでどうしても自分の考えに固執してしまいます。
その一方、なかなか成績が出ないという状態に陥りがちなので、世間一般に「投資は怖い」というイメージが浸透しているのかなと思います。
そんな状態を脱するためには「勉強→実践→反省→改善」を行うしかありません。
このブログが間違った思い込みを打破するきっかけになればいいなと思います。
この記事の内容
DUKE。氏の手法
この本の特徴
この2点を解説します。
オニールやミネルヴィニから学んだ基本の上に自分や他の投資家の体験を組み合わせればきっと億万長者になれるはずです。
掲示板の嘆き節をスルーして、虎視眈々と次の相場に向けて実力を高めていきましょう。

という訳で、本編のスタートです!
新高値ブレイク投資術 著者 DUKE。 1540円
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目次
著者紹介
DUKE。(デューク。)
個人投資家。テクニカルファンダメンタル派。米国公認会計士。大学卒業後、東証1部上場企業に入社。
2003年に結婚と同時に株式投資を始める。手痛い大失敗を繰り返すも、ライブアショック、リーマンショックを乗り越える。その後、ウィリアム・オニールの投資法に出会い開眼。
2014年株式投資での累計利益が1億円を突破。
家庭では3児のイクメンパパ。
タイトルの「1勝4敗でも勝てる」の意味
含み損10%で損切を4回行い、含み益50%で利確を1回行うと差額の10%分がトータルの利益となるとの事。

DUKE。氏の場合は10%になる前に損切りする事もあるので実際にはもっと利益がでるらしいです。
「損小利大」という事ですね。
50%値上がりって結構難しいと思うのですがそこもケースバイケースなんですかね。
いずれにしろ「損をせず深追いせず、そこそこで利確しておけばそのうち”ドカン”と儲けられる時が来る」という事は共通しています。
DUKE。氏が手本にしているオニール、ミネルヴィニの本の記事はこちら
成長株投資をする上で絶対に外せないのはオニール。 CAN-SLIMと呼ばれる独自の手法が特徴の投資家。 当方は買 ... ミネルヴィニに関する本の書評が増えてきたのでひとまとめにします。 当方自身は中長期投資なのでミネルヴィニの”数か月”という保有 ...ウィリアム・オニール関連本の書評
ミネルヴィニ関連本の書評
DUKE。氏の手法
特に手法に名前はついていないようですねw
名前を付ければメディア受けがよさそうですが、DUKE。氏の性格がわかりますね。
具体的な内容を見ていくと細かいところは違っていても基本的な事はオニールを始めとする成長株投資の王道です。
特に株探を使っているのが特徴ですね。
オニール等の本を読んでいても、「一番最初がチャート分析って面倒臭い」という思いが付いて回っていましたが、
DUKE。氏は本の中で株探の使い方を具体的に例示していますので、「銘柄検索→チャート→ニュース」の確認がしやすかったですね。
補足説明 ベースにも適度というものがある
買い注文を入れる前にチャートの形状を確認するのも同じオニールたちと同じですね。
オニールは調整期間は3~6か月が平均、下落幅は35%を主張しているのでおおむねこの辺りまでが許容範囲ですね。
余談ですが、
当方が保有していたIRJは、45%下落でもその後テンバガーになりました。もともと現物ホルダーが多くさらに”大型案件獲得”というビッグチェンジが再上昇の主因だったと思います。
最初に買い付けてから2年8か月後にテンバガーです。ただ、当方はテンバガーになる直前に売ってしまいましたが・・・。
そして新高値ブレイクしていていても日足でチャートを見ていると”だまし”に遭遇するので、必ず週足で中長期の流れを確認することが大事です。
補足説明 ②試し玉とは?
要は打診買いという事ですね。
一気に買うと予想が外れた時大損しますので、値上がりしたら買い増しする。
値下がりしたら素早く損切りできるように、少ない保有数にとどめておく。
順張り派の典型的な考え方です。
逆に言うと、”ナンピンは敗者の戦略”という事ですね。ミネルヴィニと同じ考えです。
他の本との違い
ここからがこの記事の本題と言っても過言じゃありません。
なぜならDUKE。氏の考えが最も出る部分を考察するからです。
そもそも本を読む目的は「自分の知っている範囲を広げる。自分の思い込みを壊す」ことにあります。
だから納得いかない考えがあっても自分の引き出しを増やすという意味で、無駄になる事は一切ないです。
将来行き詰った時の指針として多様な考え方を知っておきたいですね。
では具体的に述べてみたいと思います。
EPSではなく経常利益を使っている
「売上と経常利益の裏を取る」の詳細は
・3~5年の経常利益が5~10%ずつ増えている
・直近1~2年の経常利益が20%以上伸びているか?
・直近四半期の経常利益が20%以上、その前の四半期経常利益も20%以上伸びているか?売上高が10%以上伸びているか?
・売上高経常利益率が伸びているか?(本の中には具体的な数値は紹介されていない)
となっていますが、ここで気になるのは「EPSは使わないの?」という事です。
株主に割り当てられる利益は持っている株数に比例する。だからEPSを重視するのがセオリーだけど、この本では経常利益を使っています。
経常利益には配当金や為替差損など変動する数字が絡んでくるので不安定とは言わないまでも、それを基準に業績予想するのはいかがなものか。

DUKE。氏自身も経常利益の代わりに「売上高営業利益率」を使ってもいいと言っているので、その方が筋が通っていて明快ではないかと思います。
投資ストーリーが面白い
p105以降大塚家具のお家騒動の際、DUKE。氏の投資ストーリーが非常に参考になるので読者の方も一度ご覧になってください。
詳細は省きますが、当方が考えるDUKE。氏の素晴らしい所は以下の通りです。
・大塚家具がPTSでストップ高になっており、「これは何かあるな?」と考えた
・モーニングスター社→株探→大塚家具のHPという流れがスムーズだった
・利回りがどう変化するか(株価がどこまで上がるか)を考えた
・利回りが4.7%まで下がると想定した
特に「利回りが4.7%まで下がると想定した」ところが秀逸ですね。
配当金額が同じなら、株価が上がれば利回りが下がる事は簡単に想像できます。(株価×利回り=配当金額)
しかし、問題は一体どこまで下がるかがわからない事です。
当方なら「せいぜい5%ぐらいまでかな?」と思ってしまいますが、これが勝負の決め手でしたね。
他にもDUKE。氏は「大塚家具は地味な家具屋でリーマンショック以降ずっと株価が低迷していた」という印象を持っていたので変化に気づけたとも思いますし、
勝久氏に対抗して久美子氏がさらに「1株160円」に配当を上げてくるかもしれない、と予想したり、
短期投資家並みの頭の回転の速さで考ているところが読んでいて面白かったですね。
本の中にはこの他にも、DUKE。氏の心の声がたくさん書かれているので気になった方は是非一度読んでみることをおすすめします。
まとめ
手法は「株探で新高値銘柄を探し出し、チャート、ビッグチェンジ(会社の大変革)、業績」を確認する
この本の特徴は「EPSを使っていない事と、投資ストーリーの組み立て」にある事
この記事には書ききれなかったのですが、本の中には中期経営計画の見方も載っているので参考になりました。
そこでもDUKE。氏の投資ストーリーと心の声が記述されて折、今度自分が銘柄分析をする時役立ちそうです。
みなさんも他の投資家の考え方をどんどん吸収して大金持ちになりましょう。
ありがとうございました。