四季報銘柄

銘柄分析 ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)

2020年4月1日

最新の会社四季報には特集として「営業利益率ランキング」が載っています。

当方はそのランキングがどの程度信用できるのか?投資対象として考えていいのか分析しています。

 

今回、分析するのはランキング5位に輝いている、「ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)」です。

事業内容は主に「航空機リース」で、営業利益率は50.67%です。

以下HPへのリンクです

株式会社 ジャパンインベストメントアドバイザー

 

注意ポイント

・ここでベースにしている四季報の数値はコロナショックをほとんど踏まえていないので、当方の分析もあくまで目安程度に考えてください

・買う事をお勧めする記事ではありません。買うかどうかはご自身で判断をお願いします。

ジャパンインベストメントアドバイザーを扱った記事のアイキャッチ

勉強になりました。

結論

ジャパンインベストメントアドバイザーの記事の結論を表した図

世の中にはいろんな業界があるものだなと思います。

事業内容

主に航空機のオペレーディングリース。他には環境エネルギー、パーツアウト・コンバージョン、メディアなどをやっているようですがほぼリースの会社と言っていいでしょう。

子会社に航空機を調達させ銀行や税理士を通して投資家の出資を募る。そして飛行機を航空会社にリースして手数料を得る。リース期間が終わったら物件を売却して利益を得るというのが基本の流れのようです。

 

ジャパンインベストメントアドバイザー自体は金融業という位置づけなので、実質ホールディングスですね。手間のかかることは子会社に任せ、手数料を受け取るというコストパフォーマンスのいいやり方を選んでいます。

 

リースとレンタルの違いについてはこちら

 

この企業の強み

飛行機やヘリコプターは耐用年数に比べて実際に使える年月が長い。

よって減価償却が終わってもしっかりメンテナンスをすればまだまだ現役で使えるという特徴があります。

それに加え、先述したように手間のかかる事や経費の掛かることは子会社にやらせることで効率よく利益が出せるという仕組みが強みだと思われます。

 

チャート

ジャパンインベストメントアドバイザーの5年チャートの図

大きく落ち込んでいるところは株式分割の為です。 翌年5月までは実質値上がりを継続。

 

チャートは分割前の価格も入っているのでやや見にくくなっています。ご了承ください。

2018年5月下旬に高値を付けた後チャートは下落トレンド。海外渡航禁止を踏まえると当面は株価は厳しい局面を迎えると思われます。

当方注目の指標

当方が注目している指標を載せた図

18年度がヤマです。

当方は中長期投資家なので会社の成長率を重点的に見ますが、昨今の状況を考えて倒産リスクにかかわる数値も注目するようにしました。

ジャパンインベストメントアドバイザーは金融業らしく営業キャッシュフローがマイナスで、ここには載っていないですが財務キャッシュフローがプラスになるという形です。

 

成長性

ジャパンインベストメントアドバイザーの成長性に関わる数値の図

 

四季報の企業概要の見出しは「反発」とありますが、ここ数か月の実社会の動きを踏まえると反発も長くは続かない公算が大きいと思います。

実社会あっての株価ですから。

 

四半期ごとEPSの推移

ジャパンインベストメントアドバイザーの四半期毎のEPSの推移

金額としても割合としても減少しています。

その企業の稼ぐ力を表すのがEPSです。

年間だけではなくて四半期ごとに見ることで稼ぐ力の成長スピードがわかります。

しかし、ジャパンインベストメントアドバイザーは19年期は前年より稼ぐ力が落ちています。4Qで何とか帳尻を合わせようとしたことがわかりますが、通期の損失は取り戻せなかった形となりました。

原因は出資者を紹介する税理士や銀行から商品の理解を得るのに時間がかかったためと言う事です。

ROA

資産が上手く利益に結びついているかどうかを見る指標です。

総資産の順調な伸びとは反対に16期からROAが5%を割ってしまいました。

確かにそれでも利益は出ていますが、資産の伸びに比べると物足りない印象です。

 

四半期ごとの売上の推移

ジャパンインベストメントアドバイザーの四半期ごとの売上の推移

こちらも4Qで合わせてきたという印象

売上から経費を引いて利益を出す以上、売上の拡充は必須条件です。

19年期に未達だった航空機15機分は今期に入って完売したという事。さらに銀行や税理士の販売ネットワークも広がりを見せました。

ただし、コロナショックにより海外渡航禁止で大ダメージが予想されます。よって今期も苦しい状況になりそうです。

 

 

倒産リスク

ジャパンインベストメントアドバイザーの倒産リスクの指標を表した図

 

自己資本比率

四季報では「22.7%」となっています。

 

当方は金融業の自己資本比率の低さが前から気になっていたので、以下のサイトを参考に調べてみました。

 

こちらのサイトを簡潔にまとめると

・リース企業はまずリース物件を購入しなければいけないので借金をする

・すると自然と自己資本比率は下がってしまう

・お客さんに貸し出してから利益になるまで時間差がある

という事のようです。

 

後述する営業キャッシュフローがマイナスなのも、リース物件を購入する為の支出と、リース物件から入ってくる収入の時期にズレがあるからなんですね。

業界トップクラスで同じリース業のオリックスの自己資本比率が20%前後で推移しているのを見るとこのぐらいが健全なのかなという感じです。

 

 

 

営業キャッシュフロー

最新値で

▲20600 (百万円)  です。

 

先述の通り業務の特質上、この5年間の営業キャッシュフローがほとんどマイナスになっています。

内訳をみると「売上債権」や「商品出資金」の項目が大きく減額となっています。売上債権は代金をまだ受け取っていない状態の事、商品出資金は出資者が集まるまで子会社に対してお金を立て替えている状態の事を指すようです。これらは後から実現益になります。

リース業界は時間差で利益が出るシステムなので当方のような素人が財務諸表を見ると驚いてしまいますね。

まとめ

・リース業界は「赤字が先、後から利益」という仕組みになっている

・指標に頼り過ぎない

・ジャパンインベストメントアドバイザーの場合は、当面はEPSの推移に注目する

今回の分析は非常に難しかったですが、ものすごく勉強になりました。

当方の奮闘ぶりが読者の皆さんの参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

 

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    shige

    元々はギタリストになりたくて専門学校に入学したが挫折。 地元・愛知に帰りアルバイトや工場勤めを経験して今に至る。 投資スタイルは「中長期投資」 2017年から投資していた「アイ・アールジャパンホールディングス」が株価8倍になったことをきっかけに、本気で仕事を辞め投資家生活に入ることを画策中。このブログでもノウハウを公開していく予定です。

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