四季報銘柄

銘柄分析 グレイステクノロジーはマニュアル制作の先駆け企業だった

2020年4月8日

会社四季報で特集されている銘柄って本当に投資対象になるの?

「○○ランキング」だけじゃその企業の特徴がわからなくて判断できない・・・。

そんな悩みにお答えします。

 

四季報の銘柄をコツコツ地味に分析しているshigeです。

 

チャートを使えば株価は時系列で見れるのに、四季報に載っている資産とか利益剰余金の額ってその年の分しかわからないですよね。

でも、その会社の有価証券報告書を読めば時系列で5年分わかりますし、決算短信を読めば四半期毎の状況もわかります。株主思いの会社ならHPに「当社の強みはこれです!」とはっきり書いてあったりもします。

だからそれらを理由に投資判断するのが現実的じゃないでしょうか。

 

聞き手
確かに。四季報だけじゃ心許ないもんね
でしょ?当方も含めて多くの投資家は素人だから、パッと見てわかる情報を出している会社に投資したいよね
shige
聞き手
でも、決算短信とか読むの、ちょっとめんどくさいし
大丈夫。当方が代わりに読んで報告します!
shige

という訳で

この銘柄分析シリーズではそんな「ちょっとだけ面倒な事に挑戦してお宝銘柄を発掘しよう」という企画でお送りしています。

 

 

今回、分析するのは営業利益率ランキング10位の「グレイステクノロジー(6541)」です。

事業内容はマニュアル作成で、営業利益率は42.50%です。

以下HPへのリンクです

 

注意ポイント

・ここでベースにしている四季報の数値はコロナショックをほとんど踏まえていないので、当方の分析もあくまで目安程度に考えてください

・買う事をお勧めする記事ではありません。この記事、及びブログ上の情報の内容の正当性、有効性、正確性について保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方見聞録2では一切の責任を負いかねます。

グレイステクノロジーのアイキャッチ

また新しい業界を知れました。

結論

この記事の結論を扱った図

あくまで「可能性がある」と言う事です。

事業内容

 

マニュアル作成における効率化とコスト削減に関するコンサルティング業務

マニュアルの作成・管理が行えるクラウドサービス(e-manual)の運営

各種工業製品(BtoB)の製品マニュアル及び技術文書のテクニカルライティングと翻訳業務

社内用管理マニュアルの制作業務

AIによる完全誘導型の支援システム『GRACE VISION®』

HPより抜粋

 

今までのマニュアルは同じシリーズであっても構成が異なっていたり、表現・ビジュアルに一貫性がないなどユーザーにとって使いづらい状態が続いていました。さらにメーカー側はそれに気づかずマニュアル作成に膨大時間を費やしていました。

グレイステクノロジーはそういった「無駄な経費・工数のかからない」品質の高いマニュアル作成を目指して活動している会社です。

 

今までのマニュアル作成はベテラン社員などの特定人物に頼っていたり、部署ごとに作成する企業が多かったのです
shige
聞き手
効率が悪かったのね
そう。それをグレイステクノロジーはネットで一元管理することで圧倒的にコスパをよくすることに成功しました
shige
聞き手
まさに盲点。日本の企業は今まで精神論でやっていたけど、人手不足や外国企業との競争の時代では無駄を省くことが必要となるわね。

強み

・顧客企業の状況に合わせた最適なマニュアルを提案できる

・クラウドでマニュアルを効率よく管理するためのシステム「e-manual」の導入ができる

・子会社でAI型マニュアルの「GRACE VISION」の普及を図っている

・30年以上の実績があるので、設計段階の仕様書があればマニュアル作成ができる

・品質を守るための100点以上のチェックツールがある

・製造工程を持たず、自社内は命令・指示や品質管理に徹している

・優秀な人材がいて教育制度も充実している

 

他にも大手企業2000社以上に採用実績があったり、ISO9001の取得により確かな製品やサービスを提供できていることが証明されました。

さらにマニュアルの作成や改訂は時に数億円の費用が掛かることもあります。よって顧客企業の負担を減らす為に導入から数年間は支払いを凍結する制度もあります。

業績

20.3の上半期ベースで主力商品のe-manualの導入企業は「38社」。

売上高はセグメント別で見ると

MOS(マニュアル制作)40.1%

MMS(マニュアルの電子化)59.9%

18年3月期~20年3月期(四季報予想値)は以下の通りです。

グレイステクノロジーの各利益のグラフ図

営業利益と経常利益はほぼ差がない

17年3月期以前は上場した関係か財務の数値が極端になっているので省きました。よってこの3年分のデータになります。しかしこれでも会社の調子は分かると思います。

売上、営業利益、経常利益、当期純利益が4つとも順調に増えています。

同業他社との比較

他社との売上げ比較のグラフ

予想値も含めた3年分の比較です。

同業他社との売上の比較グラフです。

同業他社が20年期は微増、またはマイナスの伸び率になる中、グレイステクノロジーは30%台を記録する予定です。

もちろんコロナショックの影響を踏まえていないので、これから注意が必要です。

 

尚、決算月がそれぞれ違います。

注意ポイント

グレイステクノロジー、翻訳センター ・・・3月決算

クレステック・・・6月決算

シイエム・シイ・・・12月決算

グラフの情報はあくまで参考程度にとどめていただければ幸いです。

 

グレイステクノロジーの営業利益の同業他社との比較のグラフ

18年期はシイエム・シイの方がいいけど安定感はグレイステクノロジーに軍配が上がる

営業利益率の増減の比較グラフです。

売上と同じく、20年期は他社が微増かマイナスになっています。それでもグレイステクノロジーは40%を越える伸び率を予定しています。

中長期で60~70%を目指しているとの事。

取引先の予算施行期日の関係で、売上高の計上が2Q と4Qに偏る一方で、経費は各四半期に発生するとという特徴があります。

しかしながらこの伸び率です。これほどの数値を達成できる理由は「e-manual]等の他社との差別化に力を入れていることが要因にあると思われます。

年間EPSの他社との伸び率の比較のグラフ

他社も頑張っている

年間EPSの伸び率の他社との比較です。

18年期こそ平凡な数値(それでも20%以上ある)ですが、19年期、20年期も明確な伸びを示しているのはグレイステクノロジーだけです。

こうやって見ると売上の増大に比例して営業利益やEPSの増加していることが一目瞭然です。

 

チャート

グレイステクノロジーのチャート

TradingView提供のチャート   上場が2016年12月なので約3年分のチャートです

2018年10月の1週目に高値3715円を付けてからなかなか上値を突破できず今回のコロナショックでの下落となっています。

しかしながら、下値は徐々に切りあがってきており目先は1600円が下値支持線になりそうです。

今後の決算の発表ではさらなる高値の更新もあるかもしれませんが、買うのは上昇トレンドを確認してからの方が無難ですね。

 

成長性スピード

グレイステクノロジーだけの1年毎のEPSの推移

増減割合は17年期を「0」として計算しています

他社比較ではなく、グレイステクノロジー「だけ」のEPSの推移の比較グラフです。

17年期以来毎期5円程の増額だったのですが、20年期は20円程の増額を達成できるとの見込みです。

理由は先にも述べた通りマニュアルの電子化とAI化によるものとも思われます。

四半期ごとEPSの推移

四半期毎のEPSの推移

今期1Qの伸び率がすごい

四半期毎のEPSの伸び率を見て成長スピードを測ります。

毎期およそ8円以上の増額を達成できていますが、前年同期比で見ると今期1Qが460%の上昇となっています。

 

ROA

ROA(%)15.4517.5420.3629.7

左から順に17年期、18年期、19年期で右端が20年期の予想ROAです。5%以上で優良と言われています。

何も問題はないですね。資産の増加とともに利益が出せている証拠です。

 

四半期ごとの売上の推移

四半期毎の売上の推移

コロナの影響は含んでいません。

四半期毎の売上の推移も見てみます。

2Qと4Qに売上が偏るとの事ですが、直近の3Qに前年同期比で29%の伸び率を達成しています。今期予想は2000(百万円)ですから伸び率は31.2%です。

現時点で成長スピードに陰りはないようです。

 

倒産リスク

グレイステクノロジーの倒産リスクの図

特に問題はなさそう

ご覧の通り優良なのでザっと流す程度で分析します
shige

 

自己資本比率

自己資本比率(%)6870.678.7

左から順に17年期、18年期、19年期です。20年期の比率はまだ不明なので現時点の数値82.6%と考えておきます。

50%あれば優良なので安心できますね。まあ、保有はしていませんが。

 

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフロー(千円)345047180409283394

左から順に17年期、18年期、19年期。20年期はまだ不明なので四季報に載っていた283000(千円)にします。これにあと3か月分加わるので300000は越えてくるかと思われます。

仕事をしてしっかり稼げていることがわかります。

 

まとめ

・現在チャートが三角持ち合いの状態。下値が3000円を越えてきたら上昇の可能性があるかも

・EPSが随分上昇したので今後も続くかどうか見極め所

今回は他社比較のグラフを掲載したのでグレイステクノロジーの業績の伸びが良くわかりました。2年連続で株式分割を行った企業はその後あまり株価の上昇はしないと思っていたのですが、この企業の場合はどうなる事でしょうか?

 

当方個人としてはアイ・アールジャパンホールディングスやグレイステクノロジーの様な、コンサル風の実態のある企業は注目しているので決算発表とその後に注目しています。

この記事が読者の皆さんの参考になればうれしいです。ありがとうございました。

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    shige

    元々はギタリストになりたくて専門学校に入学したが挫折。 地元・愛知に帰りアルバイトや工場勤めを経験して今に至る。 投資スタイルは「中長期投資」 2017年から投資していた「アイ・アールジャパンホールディングス」が株価8倍になったことをきっかけに、本気で仕事を辞め投資家生活に入ることを画策中。このブログでもノウハウを公開していく予定です。

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