四季報銘柄

銘柄分析 アイ・アールジャパンホールディングスは決算以上に将来性のある企業だ

2020年4月2日

アイ・アールジャパンホールディングスの分析記事のアイキャッチ

アイ・アールジャパンホールディングスが入居しているビルは圧倒的な存在感です。

会社四季報で特集されている銘柄って本当に投資対象になるの?

「営業利益率ランキング」だけじゃその企業の特徴がわからなくて判断できない・・・。

そんな悩みにお答えします。

 

四季報の銘柄をコツコツ地味に分析しているshigeです。

 

チャートを使えば株価は時系列で見れるのに、四季報に載っている資産とか利益剰余金の額ってその年の分しかわからないですよね。

でも、その会社の有価証券報告書を読めば時系列で5年分わかりますし、決算短信を読めば四半期毎の状況もわかります。株主思いの会社ならHPに「当社の強みはこれです!」とはっきり書いてあったりもします。

だからそれらを理由に投資判断するのが現実的じゃないでしょうか。

 

聞き手
確かに。四季報だけじゃ心許ないもんね
でしょ?当方も含めて多くの投資家は素人だから、パッと見てわかる情報を出している会社に投資したいよね
shige
聞き手
でも、決算短信とか読むの、ちょっとめんどくさいし
大丈夫。当方が代わりに読んで報告します!
shige

という訳で

この銘柄分析シリーズではそんな「ちょっとだけ面倒な事に挑戦してお宝銘柄を発掘しよう」という企画でお送りしています。

 

という訳で、今回ご紹介するのは営業利益率ランキング7位の「アイ・アールジャパンホールディングス(6035)」です。

事業内容はIR・SRコンサルティングで、営業利益率は45.89%。

 

以下HPへのリンクです

 

注意ポイント

・ランキング6位の「デジタルガレージ」は四季報の業績数値と有価証券報告書の業績数値が違っていたので(決算月が変わった関係だと思われる)、銘柄分析を見送りました

・ここでベースにしている四季報の数値はコロナショックをほとんど踏まえていないので、当方の分析もあくまで目安程度に考えてください

・買う事をお勧めする記事ではありません。この記事、及びブログ上の情報の内容の正当性、有効性、正確性について保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方見聞録2では一切の責任を負いかねます。

アイ・アールジャパンホールディングスを扱った記事の図

結論・・・業績、財務は完璧

アイ・アールジャパンホールディングスを扱った記事の結論の図

この会社自体は不景気に強い

事業内容・・・IR・SRコンサルティング会社

企業のIR・SRコンサルティングが主。

端的に行ってしまえば「企業買収されないようにアドバイスしてくれる会社」。取引先は大企業が中心。

特に最近は物言う株主の活発化により、投資銀行業務の好調でプロキシーアドバイザリー業務、ファイナンシャルアドバイザリー業務が急成長している。

3四半期連続で上方修正を出すなど好調だが、コロナショックによりこれからの業績がどうなるか。この会社自体は直接コロナの影響を受けないが、取引先や物言う株主の動向の変化がまだわからないので、引き続き注視が必要な状態である。

 

用語解説

プロキシーアドバイザリーとは議決権集めについてアドバイスする事。

ファイナンシャルアドバイザリーとは資金集めについてのアドバイスする事

 

強み・・・シェア7割の実質株主判明調査など多数

・銀行などの金融会社の傘下ではなく、「完全独立」の会社なので、客観的なアドバイスができる

・物言う株主の活発化に伴って急成長の投資銀行業務

・プロキシーファイト(議決権争い)でほぼ負けなし

・ファイナンスや法律など各分野の専門家が集まったプロ集団である事

・ニューヨークにも支社を置くネットワーク

・実質株主判明調査では市場の7割を確保している

日本国内に今の所これといった競争相手がいない為、大企業に買収の話が出てきたときは必然的にアイ・アールジャパンホールディングスに声がかかる形になっています。以前は投資家向けの広報誌作成の仕事をしていたようですが、宝印刷などに押され仕事が減ってきたので今の社長が「株主判明調査」の業務を発明・開始。これが大ヒットとなり業績は回復。昨年から株式市場でも認知度が高まってきました。

 

チャート・・・コロナショックでも持ちこたえている

アイ・アールジャパンホールディングスの5年チャート

TradingView提供のチャート      「4000円まで再度落ちて反発なるか」という所です。

 

昨年の年明けから年末にかけて株価は5倍になりました。期待先行の色が強いのが気になりますが。

ただ、こうやって客観的に見てみると紫色の26週移動平均線辺りで反発しているので結構持ちこたえているという印象です。

それを割ってしまえば次は水色の52週移動平均線まで落ちてくると予想。

買い参戦する方は日経平均が2番底をつけてから注文を出すか検討した方がいいと思います。

 

当方は保有株にはまだまだ余裕があるので当分売却はしない所存です。

当方注目の指標・・・当期純利益、利益剰余金など万全の体制

アイアールジャパンホールディングスにおける注目指標の図

さすがコンサルティング会社。自らお手本を示しています。

自己資本比率を筆頭に年を追うごとに財務が堅固になっていきます。

特にオフィス増床への投資が終わったことで売上の増加とともに「当期純利益」や「利益剰余金」の増加が顕著になっています。

少なくても20.3期第三四半期終了時点のこの表の数値に関しては付け入るスキがありません。

成長性・・・大型案件受託の恩恵を受けて好調

アイ・アールジャパンホールディングスの成長性を表した図

「拡大期」の言葉が頼もしい

笑顔マークは前号の2つから減ってしまったものの、今号も1つはついています。

日本は再び企業再編の波が押し寄せてきており、時代を先取りして設置した投資銀行業務が見事ハマっている状態です。

コロナ終息後は再び活性化すると信じています。

四半期ごとEPSの推移

アイアールジャパンホールディングスの四半期ごとのEPSの推移の図

20.3期の2Q はやや減額になりましたが、3Qで見事回復。

四半期毎のEPSの推移を観る事で企業の成長性・稼ぐ力の勢いがわかります。

アイ・アールジャパンホールディングスの場合は、株主総会が行われる6月頃が最も稼げる時期なので、総会終了後の2Qはやや数値に物足りなさを感じます。

ただし、投資銀行業務が成長しているので季節ごとの利益のバラツキは徐々に解消されていく模様。

コロナショックで業績不振の企業が増えて、M&Aによる業界再編の波が押し寄せ、アイ・アールジャパンホールディングスの仕事が急増することを強く願っています。

ROA

資産をうまく使えているかどうかを見る数値です。

5%を越えていれば優秀と言われていますが、アイ・アールジャパンホールディングスはこの5年間はおよそ20%付近で推移しています。

製造業と違って人件費以外に大きく費用がか掛からないので営業利益率とROAの数値は上昇しやすい体質となっています。

現に、20.3期はそれまで先行投資していたオフィスの増床が終わったので、売上の拡大とともに各数値が大幅に改善しました。

 

四半期ごとの売上の推移

アイアールジャパンホールディングスの四半期毎の売上の推移の図

もっと伸びてもいいと思う。

売上から経費と税金を差し引いたものが利益。よって売り上げの拡大は大前提です

アイ・アールジャパンホールディングスの場合、前年同期比で見るとここの所は30%以上の伸びを維持しているので2Qでの遅れはさほど気にしなくていいでしょう。

決算説明会資料を読むと、最終的に売り上げ900億円を目指しているので、現在地はまだまだ通過点にすぎません。

 

 

倒産リスク・・・現時点では「なし」

アイアールジャパンホールディングスの倒産リスクの数値の図

財務が良いと投資をしやすいです

最新四季報時点での倒産リスクを診断する時に関わる数値です。

特段危険な数値は出ていませんので、安心して見ていられます。

shige
欲を言えば、自社株買いのタイミングが早かったと思う
まあ、以前から株主に「自社株買いしろ」と言われてたから、しょうがないっちゃしょうがないわね
聞き手

 

自己資本比率

この5年間は自己資本比率は70%台後半で推移しています。

50%越えていれば優良なのでアイ・アールジャパンホールディングスは超優良と言っていいでしょう。

ここの株主は中長期投資家が多いという噂ですが、彼らは簡単に保有株を売却しないのでその点も自己資本比率に影響を与えていると思います。

 

 

総資産に対する利益剰余金の割合

最新四季報時点での数値は

利益剰余金3421 ÷ 総資産6221 ×100 =55% (百万円)

30%以上あれば優秀と言われています。

この5年間は30%~50%台で推移しており、年々利益が積み重なっています。

これまでの経営で得た利益の合計が「利益剰余金」なので、ここの会社は健全であると言えるでしょう。

債務超過

最新の決算短信の貸借対照表を参考に計算すると

資産6221174 — 負債1560569 =純資産4660605円 (千円)

この5年間の推移を見てみると純資産は30~40億円で推移しており、順調以外の何物でもありません。

債務超過は1年以内に解消できないと上場廃止になります。

でもアイ・アールジャパンホールディングスは大丈夫ですね。

営業キャッシュフロー

最新の四季報の数値で

1352(百万円)

です。

この5年間の推移を見てみると4億円~13億円となっているので、仕事をしてきちんと利益が出せています。

ちなみに投資キャッシュフローも財務キャッシュフローもマイナスなので健全で優等生な状態です。

 

 

まとめ

取引先、物言う株主の動向に注意する

財務体質は完璧

当方がもともと保有している銘柄なので今回の記事は書きやすかったですね。

そして、IR・SRコンサルティングという唯一無二のサービスを行っているので、業界内で独自のポジションと競争優位性を確立している企業です。

記事中でも書きましたが、アイ・アールジャパンホールディングス自体は直接コロナショックの影響を受けないので、日本企業の再編の波を受けて業績を伸ばせるか否かが今後のポイントになります。今の所会社側から特別IRが発表されていないので、本決算まで静観するのみです。

この記事が読者の皆さんの参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

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    shige

    元々はギタリストになりたくて専門学校に入学したが挫折。 地元・愛知に帰りアルバイトや工場勤めを経験して今に至る。 投資スタイルは「中長期投資」 2017年から投資していた「アイ・アールジャパンホールディングス」が株価8倍になったことをきっかけに、本気で仕事を辞め投資家生活に入ることを画策中。このブログでもノウハウを公開していく予定です。

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