書評 株式投資

”金持ちは結構面倒くさそう” 「私の財産告白」書評②

 

アイ・アールジャパンを無名時代から保有し、今年800万円の利益を得たshigeです。

 

今回は本多静六の「私の財産告白」の後編の記事です。

前回は貯金法・投資法の話でしたが今回は考え方の話です。

 

お金を貯める・増やすを扱った本は多いですが、その処分まで書いた本は少ないはずです。

どうして本多がそういう処分するに至ったのかを解説してみたいと思います。

 

この記事の内容

お金は手段でしかない

目標に向かって努力できる状態が幸福

 

shige
昔と今では状況が違うので本の内容をそのまま鵜呑みにはできないですが、エッセイとしても読めるのがこの本ならでは。
情報が少なかった時代にどうやって金融リテラシーを身に着けたか、勉強させていただきます。
聞き手

 

前回の記事はこちら

1/4貯金 2割で利食い 10割益半分手放し「私の財産告白」書評①

聞き手本多静六の本が気になるんだけど、どんな内容なの?   今回はそんなお悩みにお答えします。   アイ・アールジャパン ...

本多流「財産処分法」

本多流「財産処分法」をまとめた図

本多は匿名で寄付したのに結局バレてしまったところが日本らしい

 

山林への投資、職業の道楽化によって財産を増やした本多。

 

しかし、財産が増えたら面倒くささも増えたのである。

例えば、他人に余計な陰口をささやかれる、誰からもお金を借りられない人が2度、3度せびりにやってくる。

さらに各種税制強化により国に持っていかれるなど。

 

それなら子に譲ればいいじゃないかという人がいるかもしれないが、

子供に譲ったとしても、かえって子供をダメ人間にしてしまう事がある。

 

それならいっその事「寄付してしまえばいい」との結論に達し、本当に実行してしまうのが本多のすごい所。

 

夢中になれるものがある人は強い

そもそも本多がやりたいことは学問である。

お金はその学問に集中できる環境をつくための手段でしかない。

だから必要以上に所有してもしょうがない。むしろ邪魔になる。

 

車で移動する時も、安全に目的地へたどり着ければ手段としての役目は果たしているので

一人で何台も所有するのは無意味である。ましてや高級車に乗るのなんて無意味である。

 

極論、

「お金持ちになってもやりたいことがない人はただ生命を維持しているだけ」

である。

 

生き方としてそれは貧しいので、熱中できることを発見するのが道を踏み外さないコツでしょうね。

 

従業員としては優秀な日本人

多くの日本人は真面目なので会社の命令通りに動きます。

残業や休日出勤は厭わず、台風が来ても出勤します。

でも給料は下げられます。有休は取れません。

 

そんなに働いたのに60歳過ぎたら会社から「辞めてください」と言われます。

昨今は定年延長の流れになっていますが、要はお金=生命の維持のステージから抜け出せていません。

 

世界第3位の経済大国と言われて久しいですが、生き方としては途上国並みだと思います。

 

だから副業や株式投資などをやって自分で稼いだ方がはるかにいいと思うのに。

でも日本人は会社を儲からせるために今日も真面目に働きます。

 

 

本多流「幸福とは?」

本多流「幸福とは?」をまとめた図

人はなぜ働くか?という事に行きつく

 

本多は苦学生時代に生まれて初めて天丼を食べた時、あまりにおいしさに驚嘆した。

しかし後年、海外留学から帰ってきて「天丼二杯」を注文した所、二杯も食べられなかったし、それほどうまいとも感じなかったそうだ。

つまり一杯目を食べた時にすでに満腹になり二杯も注文する必要がなかったのだ。

 

お金についても同じで、生まれた時から大金持ちの人はそこからさらに上に向かうのは簡単ではなく

むしろ転げ落ちる危険の方が高いので余計な心配が絶えない。

逆に現在裕福でない人はそれ以下に落ちる心配がないので、少しの努力で上へ登る一方だから

幸せを感じる場面が多いとの事。

 

大金持ちと大金持ちじゃない人の幸福度

大金持ちと大金持ちじゃない人の幸福度の関係を表した図

上を目指すことの意味を考えると複雑ですな

本多の主張を図にすると上記の様になります。

縦軸がお金や名誉など他人から見た時の幸福さ。

横軸が時間です。

そしてグラフの先端が上向きなら幸せで、下向きなら不幸という事です。

 

一般的に大金持ちは他人から見て幸せそうなので、折れ線グラフの位置はかなり上にあります。

ただ、本人にしてみると常に仕事を失うプレッシャー、一通りやり切った達成感。

不特定多数からの批判など必ずしも幸せではないかもしれません。

だから折れ線グラフの先端は下向きになりがちです。

 

最近、謝罪会見をしたり自ら命を絶ってしまう著名人が相次いでいますが、

こういったことが原因にあるんですね。

 

一方、大金持ちじゃない人はと言えば。

他人から見て幸せそうに見えないのでグラフの位置は下にあります。

ただ、それ以上失うものがないのでプレッシャーもありません。

だからグラフの振り幅は小さく、先端も上向きになりやすいのです

 

さらに大金持ちじゃない人の方が成長余地が十分あるので幸せを感じやすくなっているという仕組みです。

つまり、「目標が見つけやすいかどうか」の差なんですね。

 

 

 

 

ロールプレイングゲームのむなしさ

これを聞いて当方はドラクエを思い出しました。

ゲームが始まった当初は主人公が未熟なので必死でレベル上げをします。

何度も敵にやられながら経験値を貯めて魔法や強い武器・防具を使えるようになります。

そして、ある程度強くなったら中ボスを倒しに行きます。

中ボスを倒したら次のステージに進んで、再びレベル上げ各種イベントをこなします。

 

ただ、

ロールプレイングゲームのむなしい所は、

ゲームが進行するにつれおおよそ武器や防具が何でも買えるようになり、各種イベントもなくなり、

「あとはラスボスを倒すだけ」の状態になる事です。

 

ラスボスと対戦する上で既に必要なレベルには達しているので、

そこからあえてLv99までしようという気力は通常のプレイヤーにはありません。

 

この状態になるとそのゲームへの興味が途端に失われます。

ラスボスを倒した後「さて、2週目をやるか!」という気力はなかなか出てきません。

だって結果を知っているのですから。

 

未熟だけど成長余地があるのはすごく幸せな事だと本多の逸話を聞いて感じました。

 

何かをやり切ったらできるだけ早く次のステージに挑戦した方が良いという事ですね。

 

まとめ

私の財産告白②のまとめ

お金持ちは結構面倒臭い。

目標に向かって努力していける状態が幸福

読んでみて率直な感想は「寄付できるくらいの身分になってみたい」です。

人間は自分がどれだけのお金があれば満足できるかわからないので、もっと欲しいと思ってしまいます。

ですが、お金持ちになったら新たな問題が出てきてその人なりに悩んでいるんですね。

 

ただ、成長余地があるから幸福という主張は共感できます。

当方がなぜ現物株を買っているのかというともちろんお金が欲しいからですが、

それと同時に投資した会社が徐々に大きくなっていく様が面白いからです。

これは先物や投資信託にはない魅力です。

 

「現状維持ではなく少しでもいい方向へ進んで行けるようにお金という手段を使う」のが

あるべき姿だと感じました。

 

この記事を読んでくださった皆さんにも何か参考になる事があったら幸いです。

 

ありがとうございました。

 

 

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    shige

    年齢 アラフォー

    住居 愛知県

    職業 個人投資家 ブロガー

    町工場勤めから2020年本格的に個人投資家へ転身。 中長期投資なのでファンダメンタルズを重視しています。

    このブログで自分の成功体験・失敗談・ノウハウを公開していきたいと思います。初心者の方に参考にしていただけたら嬉しいです。また、生き方や生活に関する記事もUPしていく予定です。よろしくお願いします。

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