
今回はそんなお悩みにお答えします。
アイ・アールジャパンを無名時代から保有し今年800万円の利益を得たshigeです。
成長株投資をするならオニールとミネルヴィニの本は鉄板ですよ。
当方もまだ自慢できるような実績はありませんし、本の内容を100%理解できてはいません。
でも、「売る、買う、保有し続ける」という行為は不変なので先人の良い所をどんどん取り入れましょう。
自分の経験にこだわらず他人の成功・失敗からも学べる人が本当の賢人です!
この記事の内容
本の要約
正しいタイミングで買う事の重要性
当方が印象に残った箇所
ミネルヴィニの成長株投資法 著者 マーク・ミネルヴィニ 訳者 山田雅裕 監修者 長尾慎太郎 3080円
4.5
ちなみに
まとめ記事はこちら
目次
ミネルヴィニの紹介
数千ドルから投資を始めて、口座残高を数百万ドルにした。
自分のSEPAトレード法の効果を試すために、1997年に25万ドルの自己資金でUSインベスティング・チャンピオンシップに参加し、
155%のリターンを上げて優勝した。また、自らはSEPAトレード戦略を使って、5年間で年平均220%のリターンを上げ、
その間に損失を出したのはわずか1四半期だけだった。
投資講習会などの啓蒙活動も精力的に行っている。ウォール街で30年の経験を持つ伝説的トレーダー。
要約
・オニールにCAN-SLIMという投資法があるように、ミネルヴィニにもSEPAという投資法がある
・SEPAとはつまり「明確な買い場を見分けて買う」という事である
・株価には4つのステージがあり、そのうちの1つの「上昇期間」が買い場になる
・PERにこだわらず、ナンピンはせず、メディアや他人に惑わされずファンダメンタルとチャートから読み取れる情報を頼りにする

基本的にオニールの本と重なる部分が多いですが、ミネルヴィニの方が理解しやすいと思います。
SEPAの5大要素
1・トレンド・・・急成長株は上昇トレンドにある
2・ファンダメンタル ・・・売上高やEPSが伸びている
3・上昇のきっかけ・・・新規契約、役員交代、規制の変更など
4・買い場・・・低リスクで買えるタイミングを計る
5・売り場・・・資金を守る為に利確、損切の徹底する
SEPAの内容は上図の通りです。
ひと言で言うと
「業績が伸びていて上昇トレンドにある銘柄を低リスクで買い、良いニュースをきっかけに十分な利益を得たら売却する」


実際に取引してみるとトレンドが自分に有利になるまで待てないという場面が多いです。
頭でわかっていてもどうしても買いたくなる・売りたくなってしまいますから。
本の中にも書いてありましたが、
「利益がどこまで伸びるか?」は自分でコントロールできないけど損失は自分でコントロールできるので、売り場に関してはある意味自分次第だと思います。
だから買うタイミングが非常に大事だと当方は解釈しました。
(オニールも”適切に買えたら8%以上下落する事はない”というニュアンスの事を言っていますし)
「4つのステージ」とは?
第1ステージ 底固め局面 ・・・ 無関心
第2ステージ 上昇局面 ・・・機関投資家の買い集め
第3ステージ 天井圏 ・・・機関投資家の売り抜け
第4ステージ 下落局面 ・・・投げ売り
株価の流れには上図の通り4つのステージがあり、株価は基本この手順を経て上下します。
図にするとこんな感じ
そして利益が出るのは第2ステージ。
この本では第2ステージで流れに乗る事にページを割いています。
買い場を計る上でオニールの本に出てきた「ベース」という考え方がこの本でも重要になるので、まだ読んでいない方はそちらの本を先に読むのもいいかもしれませんね。
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書評 「3回連続 25% 7%損切」 が肝 「オニールの成長株発掘法」①
聞き手「オニールの成長株発掘法」を読んでみたいけど、分厚すぎるから誰か要約してほしい はい、アイ・アールジャパン ...
当方が印象に残った部分
この本は400ページ弱ですが内容が濃いのでこの記事だけで全てを紹介できません。
そこで特に重要だと思った部分だけ紹介したいと思います。
株価が高値から1/3の水準まで回復する
好ましい銘柄なら下落幅は、高値から25~35%以内に抑えられる。
逆に50%以上下げると高値掴みの戻り売りや底値で買った短期組の売り圧力が強くなるので、株価が元の水準に戻ることは難しくなる。
そして1/3まで株価が回復したら再び上昇を始める。
ベース内で押し目が2~4回ある
下落後の横ばい期間は3~65週間。大まかに言って1か月~1年4か月。
その間に押し目が2~4回あるのが一般的なので、ふるい落とされないようにする。
押し目の下落幅がちいさくなり、出来高が低下する
本格上昇する前の銘柄なら、押し目の深さが徐々に小さくなる。
それは弱い投資家がふるい落とされ、機関投資家の買い集めが終わったことを意味している。
そして、本格上昇する直前には出来高も大幅に減っている。


ハンドル部分で押し目を2回以上こなす
株価が1/3の水準に戻ったらそこから横ばいになることがある。カップウィズハンドルのハンドル部分。
そこでも安値を切り下げながらふるい落としがある。
だから最低でも2回は押し目ができるのを待った方が良い。
上昇ステージ中にベースが3~5つ出来たら天井が近い
上昇ステージ中にベースの数が3つ目以降になると、投資家からの注目度が上がり突然ベースが崩れることがある。
この頃には機関投資家の買い集めも終わっているので買い圧力は弱くなる。
買い値から10%下落で損切する
ミネルヴィニの経験則だと損切ラインは平均利益の1/2が良い。
ただ、ほとんどの投資家は買うタイミングが悪いので損切の額も大きくなってしまう。
それなら強制的に「買値から10%下がったら強制的に損切り」にした方が良い。
例えば買値から30%上昇した所で利確することが多いなら、損切ラインは買値から15%下がったところで行うのが良い。
だけど15%も下げたらそのトレードは何かが間違っていると言う事だから、10%でさっさと損切りした方が良いとの事。
なお株価が上昇して含み益が増えたらその分損切ラインも上げた方が良いらしいです。
まとめ
ミネルヴィニの本のまとめ
ミネルヴィニの投資法はSEPA=株価が上昇ステージ中に買う事である
上昇ステージ中にもベース(調整)があるので、ベースの数を確認してから注文を出す
上昇ステージ中にベースが3~5つ出来たら天井が近い
損切ラインは買値の10%下
全体的な印象はオニールの本より図が多くわかりやすかったです。
ただし、いつ売るかについては当方にとっては不明な点が多々ありました。
底値で買えれば売ることは考えなくていいのでしょうが、
基本的にテンバガー、ダブルバガー、買値、買値から10%下、のどれかが目安になると思います。
ファンダメンタルに関する部分は次回奇異にします。ありがとうございました。