
アイ・アールジャパンを無名時代から保有し、800万円の利益を得たshigeです。
株式投資の場合、知識の量と利益は必ずしも正比例しませんが日々更新される情報を理解するためには最低限の事は知っておきたいですよね。

どうぞ参考にしてください!
こんな方におすすめ
- 成長株に投資したい方
- ある程度投資の経験がある方
- 数字があんまり得意じゃない方
目次
選定基準
文体・・・同じ内容でも文体が違うと読みやすさが変わる為
図解の多さ・・・文章だけだとわかりにくい為
実用度・・・机上の空論ではなく「取引」で使えるかが大事な為
価格・・・最終的にはこれで判断する為
数字や総合得点については目安程度に考えてください。
各本に掲載されているチャートについては、まあご都合主義な面もあるので鵜呑みにせずあくまで参考程度に考えていた方がよさそうです。
狙っている銘柄のチャートを週足で見てどうなのか?って事ですね。(場合よっては月足でもいい)
分厚い本だとしり込みしますが8:2の法則を踏まえ、重要なところは2割しかないと思えば読みやすくなります。
ランキング1位 ミネルヴィニの成長株投資法
投資家として一段階上に行くための良書!
1位の理由・・・コスパが良い
特徴・・・最後の2章でリスク管理について熱弁している
欠点・・・日本語訳の言い回し
投資を始めたころは何となく日経225銘柄などの大型株ばかり買っていたけど、そろそろ卒業したいという方におすすめ。
売上・EPS・ベース、ボラティリティと出来高の関係など、著者自身の経験から具体的な事例と数値を使って説明しています。
難易度は中級ですが、それなりに実戦経験があれば読破は可能。
ミネルヴィニの投資法はSEPAと呼ばれていますが、
株価が今どこの位置にいるかを判断するトレンドテンプレート、ベースの数を数えて買うタイミングを計るなど
独自の問題解決策を提示されているのが良いですね。


ランキング2位 成長株投資の神
様々な疑問点を4人の投資家の視点から解説した内容
2位の理由・・・実用性がある
特徴・・・一方的に説明するだけでなく質問形式なので個人投資家にとって親近感がある
欠点・・・質問内容が被っている時もある
前作だとミネルヴィニの保有期間とか、どんなテクニカル指標を使うのかがわからなかったですが、今作でその辺の疑問に答えているのが特徴です。
その他では、損切りについては大抵の本に「○○%で行う」と書かれているのですが、保有している銘柄が中途半端に値上がりした時や、逆に大幅に値上がりした時の対応策まで書かれている本は少ないので初心者は勿論、中級者でも学ぶところは多いです。
何より当方自身、成長株投資についてわかったつもりでいても、全然わかっていなかった事がわかりましたw

ランキング3位 千年投資の公理
経済的な”堀”とは何なのかについて言及した内容
3位の理由・・・他者と最も差が付く基準「経済的な堀」を扱っているから
特徴・・・コンパクトで明解
欠点・・・売買タイミングとか業績の見方はこの本ではわからない
銘柄選びの際、唯一無二のサービスを提供している会社を選ぶことは鉄板です。
しかし、それが具体的には何の事かはわからない。
この本はそれについて言及した内容で、バフェットの考えをもう少しかみ砕いたものと言われています。
”天然資源を持っていたり、場所的に有利だと堀を作りやすいという主張には納得。
人間が作るものはすぐにコピーできるけど、自然が生み出すものはコピーできない。
日本には天然資源がないので働きづめになってしまう現状が何よりの裏付け。
登記ではなく投資をしたい方におすすめです。
ランキング4位 オニールの成長株発掘法
読むたびに味が出てくるスルメの様な本!
4位の理由・・・質・量ともにかなり高いレベル
特徴・・・第1章でのチャート100個掲載している
欠点・・・全部で600ページ以上あるので読破に膨大なエネルギーが必要
成長株投資の本を検索していくと必ず出てくるのが、このオニールの「成長株発掘法」。
買い候補として「年間EPSが3年連続で25%以上伸びている」、「直近2~3四半期EPSが25%以上伸びている」、「ROEは17%以上」、
売り時として「買値から7~8%下落」などここには書ききれないほどの数値を使って説明されているので説得力が違います。

尚、全部読むのがしんどい人は第19章の「覚えるべきルールと指針」から入ってもいいんじゃないでしょうか。
そこで気になったところをチェックし、該当する章を読むという流れが効率良いと思います。
そして余裕のある方は再度、ミネルヴィニに戻ると理解がより進むと思いますよ。
本気で投資をやりたいなら一度は読む必要がある本です。
ランキング5位 新高値ブレイク投資術
オニール・ミネルヴィニの手法を上手にまとめた本!!
5位の理由・・・成長株投資の実践編という位置づけ
特徴・・・著者が実際の取引時に考えた道筋が本の魅力を高めているから
欠点・・・業績分析で経常利益を使っている
著者が銘柄を見つけるところから実際に買うまでの流れ、思考の流れ、
いざ自分が実践できるかは別として大いに参考になるでしょう。
オニール、ミネルヴィニで頭の中がごっちゃになった方への指南書です。
ランキング6位 黒字転換2倍株で勝つ投資術
日本一バズるアナリスト馬淵磨理子さんの初の著書
6位の理由・・・視点が面白い
特徴・・・説明がわかりやすい。
欠点・・・例題の黒字転換した銘柄は結果論とも言えなくない
「業績が赤字の銘柄は値下がりのリスクが少ないから黒字転換するタイミングで買えばあとは上昇するだけじゃないか?」という視点の投資法。
スクリーニングの方法も書いてあるので、比較的わかりやすい内容となっています。
株関係の本場合、例示されている銘柄が結果論に思えてしまうのは致し方ないですが、さすが日本一バズるアナリストと言うだけあって読みやすい内容です。
後半に書かれている「マクロな視点で資金循環を予測する方法」は初心者以外にも有効だと思います。
ランキング7位 株で勝つ
細かいことが苦手な方へ!
6位の理由・・・数字嫌いでも読みやすい。
特徴・・・ピーター・リンチの経験だがこれでもかと盛り込まれている。
欠点・・・感覚的な話が多いので、根拠を重視する方には不満が残る。
かくいう当方もまだ全部読み切っていません。正直、書評記事も中途半端です。
それでも投資をしている人なら一度は耳にした事のある名著なので
まずはランキング6位に入れておきます。
ランキング8位 ファンダメンタル投資の教科書
誰でも最初は1年生。迷ったらこの本!
8位の理由・・・基礎知識が身につくから
特徴・・・四季報の見方、決算短信の見方、売り時買い時などについて基本事項が広く浅く扱っている。
欠点・・・PERやPBRなど上記2冊では重視していない指標についての記述もあるのでその点はマイナス
投資をやると数字ばかりに注目してしまいますが、実は決算短信のコメントを読むと業績についてその会社の自信のある・無しが良くわかるんですよね。
だからそれについて説明したこの本は稀有だと思います。
ちなみに当方の記事は倒産リスクを判断するための指標を扱っていますが、原書には中長期投資についての記述もあるのでご心配なく。
全体的に無難な仕上がりとなっています。

この本をもっと早く買っておけば、どれだけの損失を回避できたのだろう^^
ランキング9位 株の公式
最小の努力で最大の結果を目指す!
9位の理由・・・スコアは良いが分析に少々手間がかかる為
特徴・・・銘柄選別のチェックリストと著者独自の「売り圧力レシオ」
欠点・・・説明が回りくどい、例題が古い(10年前発売だから仕方ない)
個人的にはこれぐらいすっきりとした内容が良いんですけどね。
ただ、四半期毎の売上・利益の伸び率を出す時に自分で計算しなければいけないので面倒だと
思い9位としました。
(*注 フィスコや株探(株探は有料)を使えば四半期毎の累積じゃない数値が調べられます。)
ただ、自分で計算するのは必要性は5位の「ファンダメンタル投資の教科書」でも紹介されているので
順を追って読んでいる方は抵抗がないとは思いますが。
覚えることが少ない=手間が少ない ではない事に注意。

ランキング10位 10倍株の探し方
独自シートが面白い!
10位の理由・・・ファンダメンタル投資の教科書と基本は同じ
特徴・・・著者が作った理論株価電卓、決算分析シート、中期計画分析シートの3点
欠点・・・表紙やタイトルと違って中身は濃い目だから
amazonで高評価になっています。
当方はIRJについての成長ストーリーをはっしゃん氏がどう分析しているのか知りたかったので購入。
(昨年末amazonで買おうと思ったら、発送までに1週間以上かかる予定だったので実店舗で購入)
今後の日本市場はあまり成長が望めないので、銘柄選別を厳格にする必要があります。
逆に言うとどんな時代でも成長する企業はあるので、そんなお宝を見つけるための一助になってほしい本。
エンジニアらしく飛躍のない考え方で、堅実に資産を増やしたい方には相性が良さそうです。
特に
・理論株価電卓
・決算分析シート
・中期計画分析シート
・レーザーテックを始めとしたテンバガーの成長ストーリー
は面白かったです。
理想は「3年で2倍、6年で4倍」になる事。

まとめ
1位 ミネルヴィニの成長株投資法
2位 成長株投資の神
3位 千年投資の公理
4位 オニールの成長株発掘法
5位 1勝4敗でもしっかり儲ける 新高値ブレイク投資術
6位 黒字転換2倍株でかつ投資術
7位 株で勝つ
8位 ファンダメンタル投資の教科書
9位 株の公式
10位 10倍株の探し方
上位陣は海外の銘柄を例題に上げているので、日本株を扱った本も読むと効果的かもしれませんね。
普段ネットの掲示板を見ていると短期組と思われる人たちの書き込みが目立ちます。
しかし、株価は最終的に業績に連動するので成長株投資のノウハウを身に着けておけば間違いないと思います。
今回ご紹介した本がその礎になればうれしいです。
興味を持たれた方は是非原書を読んでみてください。
ありがとうございました。