後編の結論はタイトル通り
「絶頂時に売れ」
です。
アイ・アールジャパンを無名時代から保有し、今年売却・800万円の利益を出したshigeが解説します。
前回の記事では主にファンダメンタルが大事という内容でした。

本の中にも
p398より抜粋
手に入るかどうかわからない利益よりも、確実に手に入れた利益の方が価値があるのである。
とあります。
ですからファンダメンタルと同じぐらい売るタイミングについても勉強しましょう。
この記事の内容
・「覚えるべきルールと方針」の後半部分
・売るタイミングを考えることの重要性
・当方の失敗トレード

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覚えるべきルールと指針 後編
後編12箇条の中で特に重要だと思った箇所を抜粋・要約しています。
いつ利確するか決める
優れたサービス・商品を持っていて売り上げ好調。ストックビジネスなら尚良し
相場全体が上昇トレンド。小型or大型が好調な時期
経営陣によって保有されている銘柄
上場して8~10年以内の企業
ナンピンをしない
簡単に言うと
「相場全体が好調な時に、唯一無二のサービスを持っている小さな会社を買う。買ったら売るタイミングについてもしっかり決める」
と言う事です。



そうなんです。
当方は利確のタイミングを何度も間違い合計500万円以上の大損を出しました。
だからそうならないように具体的なタイミングを紹介します。
売るタイミングの具体例
クライマックストップ
出来高の減少や弱さを示す動き
支持線のブレイク
そのほかの重要な売りの指標
クライマックストップ
「1日の上昇幅が最大」「1日の出来高が最大」「3か月以上の上昇後、窓を開けて寄り付く」
「高値圏で急速な株価上昇」「大商いだけど株価が上昇しない」
「株式分割後」「連続下落日の増加」「一定の値幅を越えて株価が上昇」
「200日移動平均線から70~100%株価が上昇」「天井から下落」

「一定の値幅を越えて株価が上昇」は本の中では「上方チャンネルライン」という言葉を使っていました。
株価が上昇している時は上値抵抗線と下値支持線が平行しながら上昇していきます。
長い上昇トレンドの後、その上値抵抗線を株価が突破したら売りサインと言う事だと当方は理解したのですが、
これで良いのかいまいち自信がありません。
出来高の減少や弱さを示す動き
「少ない出来高で新高値」「終値が1日の最安値かその付近」「3回目や4回目のベース」「弱い上昇の兆候」
「最高値からの下落」「レラティブストレングスの悪化」「孤立した銘柄」

レラティブストレングスとは?
市場平均に対しての個別銘柄の強さを表す指数
支持線のブレイク
「長期の上昇トレンドラインのブレイク」「1日の株価下落が最大」「週間出来高が最多になって株価が下落」
「200日移動平均線が下向き」「10週移動平均線の下で停滞」

そのほかの重要な売りの指標
「損切りを7~8%でするなら利確は20~30%上昇した所でする」「弱気相場では信用取引から手を引く」
「株価が上昇して、その後によい報道や大きな宣伝が発表された」「ある銘柄に対する期待感が高まったり、その銘柄が継続してまだ上昇することが明らかに見えた」
「四半期収益の増加率が2四半期連続で著しく鈍った」「個人投資家を振るい落とす為の悪い報道、うわさがある」
「失敗した経験から学ぶ」



結局いつ売ればいいのか?


本の中には
「何か月も上昇したあとに」「急に株価を上昇させながら何か月も・・・」「何か月も前に買った時点から」
「最初のベースと2番目のベースを抜けて最低18週間以上」
「日足チャートで7~8連続か10日中8日で急速な株価上昇」etc
とありますが要領を得ませんね。
当方の感覚では3か月に1回ある決算発表もひとつの目安になるのではないかと思います。
今年の場合なら、多くの銘柄が3月から9月頃まで右肩上がりの上昇をしています。
でも、これはかなり特殊な状況なので参考にならないですね。
個人的には
定性的には上昇トレンドの最中に出来高を伴った大陽線が出た時
定量的にはMACDなどのテクニカルチャートが上限で張り付いた時


保有株の買いタイミングは完全に失敗
LTSの週足チャートです。
第2のアイ・アールジャパンになると思い10月に買ったのですが、2週間早かったですね。
完全に注文を出すタイミングを間違っています。
失敗の原因は
・週足ではなく日足でトレンド見ていた
・乗り遅れたくないという焦りの気持ちがあった
・「自分軸」がなかった
事です。
9月の菅総理就任時の頃が「クライマックストップ」なのはチャートから明らかです。
先にご紹介した
「高値圏で急速な株価上昇」「大商いだけど株価が上昇しない」
に当てはまります。
現在70万円の含み損です。
ただ、成長性は抜群の銘柄なので継続保有は変わりません。
まとめ
覚えるべきルールと方針の後編は
「相場全体が好調な時に、唯一無二のサービスを持っている小さな会社を買う。買ったら売るタイミングについてもしっかり決める」
売るタイミングは
定性的には上昇トレンドの最中に出来高を伴った大陽線が出た時
定量的にはMACDなどのテクニカルチャートが上限で張り付いた時
を参考にする
この記事を読む効果は?
失敗が減り、含み損のストレスから解放される
売るタイミングについてはあくまで当方の個人的な意見です。
株式投資に絶対はないので、最後は各々の自己責任であることをご理解ください。
他の方の書評を読んでいても繰り返し読む価値がある本と書かれています。
この記事をきっかけにオニールに興味を持っていただける方が増えたらうれしいです。
ありがとうございました。