四季報銘柄

営業利益率の高いJALCOホールディングスを分析した

2020年3月26日

ジャルコホールディングスの分析記事のアイキャッチ

手間をかけた分だけ自分に返ってくると思う。

コロナショックで世界中が混乱していますが、この状況を生き残れるのは経費が掛からなくて独自のサービスを持っている企業だと思います。

そして最新四季報の付録に営業利益率ランキングが載っていたのですが、その1位に輝いているのがJALCOホールディングス (6625)です。

営業利益率は堂々の「71.43%」。事業内容は貸金業と不動産ですの2本柱です。

営業利益率はこの四年間で毎年20%以上を確保しており、一見将来有望な企業のように思えますが、実のところどうなのでしょうか?

ひとつひとつ分析していきましょう。

 

注意ポイント

ここでベースにしている四季報の数値はコロナショックをほとんど踏まえていないので、当方の分析もあくまで目安程度に考えてください

 

成長性を分析する

ジャルコの成長性を表した図

3月16日付の四季報より成長性に関わる数字を抜粋

EPSの推移はバラツキがある

株主として一番気になるのは1株当たりの利益、EPSです。

今年度と昨年度の四半期ごとのEPSの推移を見ると、毎期ほぼ1円以上の増加を伴っています。

前年同期比で見ても第一四半期こそ▲ですが、第2,3四半期は10%以上の増加となっています。(下の画像参照)。

 

EPSの推移を表した図

投資家としてはこの数値が一番気になりますね。

しかし、この4年間の「年間EPS」を見てみると

「17.3期は3.2円、18.3期は8.1円、19.3期は6.6円、20.3期は予想で9.3円」

と安定感に欠けており、事業に波があるのは明白です。21.3期の予想値17.5円も今の状況を踏まえると達成するのは厳しいと考えるのが妥当でしょう。

 

最終的な利益になるEPSにバラツキがあると言う事は、売上げや営業利益、経常利益にもバラつきがあると言う事なのでなんとなく経営状況がわかります。

 

売上高の推移は減少の後持ち直しているが・・・

同じく、今年度と昨年度の売上の推移を四半期毎で見ると、毎期3億円以上増をキープしています。

前年同期比で見ても38.3%、51.7%、57.8%と順調です。

売上の推移を表した図

この伸びはなかなかのものだと思います。

 

しかし直近4年間の「年間売上」を確認すると

15.3期の8.8億円、16.3期の5.6億円、17.3期の4.1億円、18.3期の5.5億円

と減少しています。昨年19.3期は11億円と回復したもののさらなる売上増加ができるでしょうか。

 

売上からいろいろな経費を引いていったものが利益になるので、売上が減少して行くと言う事は他の利益も減少して行くと言う事になります。

 

ROAは横ばい続き

 

15.3期は▲0.8%、16.3期は2.0%、17.3期は2.3%、18.3期は2.9%、19.3期は2.1%。

 

総資産は増えても当期純利益がさほど増加していない印象です。

IR資料を読んでみると、どうやらこの企業は最近パチンコホールの取得をしてさらにお金を貸し付けて利益を得ようとしているようです。

不動産を取得すれば当然資産は増えますが、不動産の取得は単価が大きいので、新株発行や銀行からの借り入れなどの資金調達により財務キャッシュフローが「プラス」になってしまいます。プラス自体が悪いとは言いませんが、ROAの推移を見ていると決して不動産をうまく使えているとは言えませんね。

 

倒産リスクを分析する

ジャルコホールディングスの倒産リスクの図

大変な数字が並んでいます。

自己資本比率は妥当な水準

19年12月の時点で「34.0%」

それ以前は

15.3期47.23%、16.3期48.12%、17.3期45.80%、18.3期27.20、19.3期44.28%

自己資本比率においては妥当な水準ですね。

 

 

営業キャッシュフローの状態

業務の性質の問題なのか営業キャッシュフローがマイナスで、財務キャッシュフローがプラスになっています。

貸金業はこれが普通なのかな。

まとめ

・営業利益率は良いが、詐欺に関するIRが出るなど投資は大いにためらう状態

・四季報の言葉を鵜呑みにしない事

まあ、ネットの四季報開いた途端、委託金保証率に関する「取引注意情報」の赤文字が見えましたからある意味予定通りの分析結果でした。

東洋経済新聞社も営利企業ですから全ての情報を出すことはないですよね。

みなさんも最後は自分で分析する癖をつけて来るべき上昇相場に向けて準備していきましょう。

ありがとうございました。

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    shige

    元々はギタリストになりたくて専門学校に入学したが挫折。 地元・愛知に帰りアルバイトや工場勤めを経験して今に至る。 投資スタイルは「中長期投資」 2017年から投資していた「アイ・アールジャパンホールディングス」が株価8倍になったことをきっかけに、本気で仕事を辞め投資家生活に入ることを画策中。このブログでもノウハウを公開していく予定です。

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