
今回はそんな悩みにお答えします。
アイ・アールジャパン(以下”IRJ”と表記)を無名時代から保有していたshigeが、自らの経験値を踏まえてお答えします。
当方もまだ株主総会というものを1回しか経験したことがありませんが、間違いなく参加して良かったと言えます。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
この記事の内容
IR資料ではわからないことを知る
軽装は避ける



専門家でもない限り株主総会で社長の話をすべて理解することは不可能でしょう。だから自分なりに「どうしても知りたいことを決めて、それを聞き逃さない」様にすることが大事です。
IR資料ではわからないことを知る
当方は総会の全てをメモしようとしましたが全然追いつきませんでした。そりゃそうですよね。
よく考えてみれば、数字に関することはぶっちゃけ、ホームページにある決算短信や、決算説明会資料などを読めばわかります。
大事なのは「その数字を生み出している社風・環境」です。
それらは資料ではわからない生の情報。だからあえて株主総会に出席するのです。
具体的には以下の事です。
・質疑応答時の社長の感情や語気
・社外・会場の雰囲気
・社員の品
質疑応答時の社長の雰囲気
IRJの寺下社長は総会が始まった時は穏やかに話していました。
しかし、株主の質疑応答が始まると答弁が熱を帯びてきました。それは株主と本気で対峙している事、本気で会社を大きくしようとしていることが感じ取れるものです。
株主還元についての質問には
「配当性向50%維持!」「株価が低いなら積極的に自社株買いをします!」
また、当方の勉強不足で質問の内容を理解しきれなかったのですが、
大口投資家が株主としての権利を行使できない事についての質問には
「それはルールが変わらなきゃどうしようもないです!」
そして総会の最後に
「上場企業の30%しか当社のサービスを使っていない。全ての上場企業がサービスを使ってくれたら業績は2倍になる!」
との頼もしい発言がありました。
こういった言葉はIR資料のビジネスライクの言葉よりはるかに聞き手に伝わりますよね。
IR資料というのはもちろん社長自身が作成しているわけではないので、文面とか文体から受けるニュアンスは実際の話し方とは違ったものになります。
パソコンの画面ばかり見ていてはわからない情報が得られた場面でした。
社外・会場の雰囲気
IRJの本社があるのは東京の霞が関。日本のど真ん中です。
周りには文部科学省、経済産業省、金融庁などの官公庁があります。
当方は新橋のビジネスホテルに泊まったのですが、徒歩でIRJへ向かう際、
新橋周りの「雑多な雰囲気」が徐々に霞が関周辺の「堅い雰囲気」に変わっていくのが印象的でした。
「日本を引っ張っているのはこういう人たちなんだ」「その中にIRJがいるんだ」と思いました。
そして記事冒頭の写真の「霞が関ビルディング」も立派で上場企業にふさわしい外観はIR資料ではわからない情報の1つです。
意外だったのは総会の会場はIRJの会議室。
参加人数は50名弱。折り畳み式の机がついているイスに参加者が座るスタイルでした。(大学の講義室のイスのようなもの)
実にシンプル。
部屋の中の雰囲気はピリピリではないですが、株主同士が楽しく話しているという訳でもなかったです。
遊びではなく大金を伴っている行為なので当然ですが・・・。
テレビでは大きなホテルを借りて行うイメージもありましたが、IRJの場合は「会場にお金を使うくらいなら事業や株主還元に使う」
というメッセージに思えました。
こういったこともIR資料ではわからない情報の1つです。
社員の品
普段株主と接するのは社長や役員ばかりですが、実際に働くのは社員なのでその点においても総会に出席する意味はあります。
もちろん会場にいる社員はエリートだけでしょうが、エリートがどれくらいの人物なのかでその会社のレベルが推測できますよね。
IRJの場合は、受付の女性社員や誘導してくれる男性社員、みなさん優しくて品が良かったです。
おそらく入社して数年の方たちでしょうが言葉遣い、身なり、表情などよく教育されていることがわかりました。
自分が必死で稼いだお金をこういう優秀な方たちになら預けてもいいなと思える瞬間でした。
実際、昨年のIRJは業績が急拡大、チャートも押し目知らずの右肩上がりで当方だけではなく株主全員潤ったのではないでしょうか。
軽装は避ける
意外と悩むのが当日の服装。
こちらが有利な立場なので一糸乱れぬ格好の必要はないのですが、それでも最低限のマナーは必要。
当方は「紺のTシャツに綿パン」という格好で参加しました。ただ、これがダメという訳ではないですが参加者の中で軽装は明らかに少数派でしたね。明らかに浮いていました^^
・男性なら白のYシャツにスラックス
・女性なら市役所の職員のような格好(上手く表現できなくて申し訳ないです)
が無難です。
男性ならいわゆるクールビズのスタイルで間違いないです。女性は年配の方が1人いましたが地味な恰好でした。


これから参加される方は参考にしてください。
まとめ
IR資料ではわからないことを知る
軽装は避ける
このブログを読んでいる方は恐らく中長期投資をされていると思うので、年に1回株主総会の招集通知が来ると思います。
敷居を高く感じても絶対に得るものはあるので一度は参加してみてください。
その時はこの記事で描いたことを念頭に準備していただけると嬉しいです。