
今回はそんな質問に答えていきます。
IRJで800万円の利益を得たshigeです。
ワクチン接種が進むにつれトヨタなど知名度のある銘柄が買われています。しかし、資金はいつも循環していますから、次にグロース株が買われるのを待ちながら勉強して行きましょう。

この記事の内容
・ライトアップの事業内容
・業績、チャートなどからテンバガーが狙えるかを分析
公式HP
2030年まで続くと言われ、国策でもある”DX”に売り無し。そう信じて頑張っていきましょう。
こちらも参考に
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ビジネスモデル
今回は証券リサーチセンターのレポートをベースにして分析記事にします。
創業20年目を迎えるインターネット事業会社。
「全国、全ての中小企業を黒字にする」をミッションとしています。
会社の経歴を振り返ってみると
メルマガの企画制作 ⇒ クラウドツールの開発 ⇒ ITツールによる中小企業支援
と業態が変化しています。
会社が持っているノウハウやデータを使って関連事業に変化していくのは成長企業の鉄板条件です。
例えば
IRJはIR印刷物の政策 ⇒ 実質株主判明調査 ⇒ 投資銀行業務 と変化しています。
LTSも最初は業務プロセスの改善・コンサル事業中心でしたが、近年はDX実装までやっています。さらにIT人材のマッチングサイトを育成中で着々と進化しているのが良いですね。
ライトアップの主力サービスは以下の3つ
ポイント
・Jシステム
・Jコンサル
・Jネット
Jシステムは助成金の自動診断システムの事です。
例えばBという事業会社がAという中小企業に自社のサービスを売る時、A社がお金がなくて導入を迷っていたとします。その際B社がA社に「こういう助成金が使えますよ」と提案する事を支援するシステムです。(自動診断システムを導入するのはB社で利用は無料)
ただ、Jシステムを使うと助成金の候補がいくつか表示され、どの助成金を使ったらいいかわからない事があります。
その際にはA社がライトアップのコンサルタントに相談するという流れになります。
そのサービスをJコンサルと言います。
JDネットとはITサービスの開発や販売を共同で行うネットワークの事です。
サービス提供企業 ⇒ 販売代理店 ⇒ エンドユーザー(中小企業)という流れがあったとします。
ライトアップはサービス提供会社と販売代理店の間に入って、サービス提供企業から一括でサービスを共同仕入れします。そして自社のサービスと合わせて販売代理店に納入します。
こうすることでサービス提供企業は販売経路が増え収益が拡大します。販売代理店は商品の品ぞろえが増えることで、新たな顧客開拓や既存顧客との関係強化ができるメリットがあります。
ライトアップの収益は販売代理店から支払われる「登録料」「営業支援サービス利用料 月5万円」「販売マージン」の3つ。
20年3月末時点で、2223社が販売代理店として登録されておりその一部が営業支援サービスを使っている。
強み・・・顧客層の広さと対応力
証券リサーチセンターのレポートには強みがいろいろ書いてあるのですが、当方が思うライトアップの強みは「顧客層の広さと対応力」。
統計によってばらつきはあっても日本の会社の8割以上は中小企業。
そして中小企業はIT化が遅れています。理由として主なものは
・お金がない
・会社内にITに詳しい人材がいない
が挙げられ、潜在需要は膨大です。
そしてライトアップはお金の問題を解決するのが上手なんですね。
これまではサービスの営業方法は対面の勉強会がメインでした。しかし、コロナの影響でそれが不可能になり昨年ネット上で申し込める「Jシステム」を開発。勉強会未開催分の損失をJシステム経由の受注で7割補う事が出来たとの事。今は月間1000件以上のコンサルの問い合わせが届いているようです。
中小企業は財務が脆弱ですから助成金に関する需要は多いと思います。外部環境の変化にいち早く対応し需要を取りこぼさない様、新サービスを提供できることがライトアップに強みになっています。
業績
ライトアップはサービスの種類が多いので初心者にはわかりにくい構図となっています。
ただ売上の柱はJシステムを含めた経営課題解決サービス「Jエンジン」とITツールの共同開発・販売ネットワークの「JDネット」によるものです。



営業利益率は
20年・・・13,8%
21年・・・28.2%
22年・・・30.4% 小数点第2位以下は切り捨て
21年のEPSが180.3%増となっているのに驚きますが、前年が減益なので翌年増益すれば伸び率も大きくなる事が原因です。
19年の減益理由は「提携先の取り組みの遅れ」と「将来に備えた人件費・販管費の増加」の為です。
20年の減益理由は「貸倒引当金を多く見積もった」為です。
現在は原則テレワーク化、集客・提案・コンサルに関してもオンライン化しており、勉強会を開催した時の経費が抑制できています。
ポイント
まあ、成長企業の業績は元々不安定なのですが、ライトアップは外部の企業とのネットワークで運営されていますから不確定要素が多いんですね。
それに強みでもある顧客の中小企業は倒産リスクも高いですから、サービス使用料が回収できない可能性も高くなります。
投資する際はそういったリスクも踏まえてください。
ただし、ライトアップは地方の自治体のDXに強い「チェンジ」と提携していますから、情報やノウハウを共有して業績を伸ばせる可能性もあると思います。
テンバガーの条件に照らし合わせてみると
・売上が4年で2倍⇒×
・営業利益率が10%以上⇒△
・上場して5年以内⇒〇(7月から4年目)
・社長が筆頭株主⇒〇
・時価総額が300億円以下⇒〇(約185億円)
です。
投資家としては売上の伸びが気になりますね。IRJの様に売上の伸びが小さくても営業利益率が40%を越えて、大型案件を獲得できれば今からでも10バガーを狙えるのですが。
中小企業相手なら単価も低いはず。ということはベイカレントの様に社員数を増やして手数で勝負です。
チャート
ライトアップの週足5年チャートです。
2021年6月15日時点で、株価は反転しています。ボリンジャーバンドのミッドバンドで跳ね返りもしています。
MACDのヒストグラムは緑から薄緑。ただ、2本のラインは高値圏にあるので注意です。
RCIも▲80から反発。
買いサインは出ているように見えますが、注文を出すかどうかは各自で判断してください。
信用取引に関して
ライトアップは貸借銘柄ではないので、参考ながら2021年6月4日現在で
売残 0 買残598.7 (千株) 倍率-
この買残を多いと思うか、少ないと思うか。「期待の表れ」であることは確かですね。
ライトアップはまもなく上場4年目に突入します。
昨年春を基準とするともう伸びしろがない様に見えますが、DX市場の将来性を考えるとここからさらに業績が伸びてほしいです。
懸念点
ポイント
・顧客が中小企業なので収益が不安定になりやすい
・人手を確保できるか?
・商品開発を続けられるか?
なんだかんだ言っても日本は大企業有利な社会。中小企業が含んでいるリスクに対してどれだけ対応できるかです。大手と組んだりM&Aをして財務基盤を固めることも考えられます。
また、ITツールの開発も続けなければいけません。ライトアップはあくまでITベンダーなのでそこが生命線。
まとめ
・ライトアップは創業20年目のインターネット事業会社
・Jシステム、Jコンサル、JDネットが主力サービス
・強みは顧客基盤の広さと対応力
・懸念点は中小企業相手なので収益の不安定さとITツールの開発をやり続けなければいけない事
ライトアップはHP上で自社のサービスを説明したりやIR動画を多数公開して株主を増やそうとしていることが好印象でした。
特に動画内で社長が株価について発言しているのと聞くと、株主を大切にしていることが伝わってきます。
投資先を探している方は一度検討してみるのも良いのではないでしょうか。
ありがとうございました。