
今回はそんな質問に答えていきます。
IRJで800万円の利益を得たshigeです。
ワクチン接種が進むにつれトヨタなど知名度のある銘柄が買われています。しかし、資金はいつも循環していますから、次にグロース株が買われるのを待ちながら勉強して行きましょう。

この記事の内容
・ライトアップの事業内容
・業績、チャートなどからテンバガーが狙えるかを分析
公式HP
2030年まで続くと言われ、国策でもある”DX”に売り無し。そう信じて頑張っていきましょう。
こちらも参考に
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ビジネスモデル
デジタルホールディングスはネット広告代理店として有名。サイバーエージェントに続いて業界第2位。(但し売上は6倍差があります)
元々は株式会社オプトと名乗っていましたが、昨年7月デジタルホールディングスに商号を変えました。
動画などで情報を確認してみるとサイバーエージェントは社員も情熱的な人が多く、アメーバTVに代表されるように華やかなイメージ。
逆にデジタルホールディングスはお客様に寄り添う社風で、真面目な人が多いらしいです。
主力のサービスは3つあります。
ポイント
・広告事業
・金融事業
・デジタルシフト(DX)事業
広告事業
広告事業はクライアントがCMを出す時、企業側の要望の聞き取り調査を行い予算や、広告媒体、スケジュールの提案や企画を立てます。クライアントから許可が出たら制作会社や芸能事務所に連絡をして実行の段階に入ります。そして途中経過と結果をクライアントに報告して終了です。
近年広告代理店がDX事業に乗り出すことが多いのは、
マーケティングのスキル
・誰に何を売るか?を考える力
・売る仕組みを作る力(プロモーション)
や顧客情報、販売網、関連会社へのネットワークなどの強みを生かしているとも言えますね。
2020年のグループ全体の売上はこの広告事業が9割以上を占めています。
金融事業
デジタルホールディングスを象徴する事業です。
未上場の新興企業に投資をして、その企業が上場した時に保有している株を売却し利益を得る、いわゆる「ベンチャーキャピタル」を行っています。
20年だけでも
・ラクスル
・ジモティー
・エネチェンジ
の株式を売却して部門別の営業利益で約30億円を計上しました。ここで得た資金をDX事業に再投資する狙いですね。
日本では投資と言うと毛嫌いする方が多いですが、企業が成長していく上では欠かせないフェーズでもあります。
空売りを大量に仕掛けて相場の需給を悪くするのは問題外。
でも、健全な投資なら株価上昇につながるのでひとりの個人投資家として当方は歓迎ですね。
同じ業界ならいざ知らず、他の業界に投資して成功することは難しいと思います。
そういう意味でも、広告代理店のリソースをふんだんに活用している印象はありますね。
デジタルシフト事業
この会社も社会の流れに乗ってDX事業に乗り出しました。
21年1Q決算説明会資料を見ると
売上・・・21億7500万円 前年比+8.8%
販管費や各利益はマイナスですね。成長事業なので投資が先行していますね。
ちなみにこの会社はデジタルシフトを3段階に分けています。
①デジタイゼーション・・・アナログ形式⇒デジタル形式
②デジタライゼーション・・・プロセスのデジタル化
③デジタルトランスフォーメーション・・・ビジネスモデル・戦略のデジタル化

DXは業務のIT化を手段として会社の在り方や働き方を変え、競争力の向上させる事です。
何でもかんでもデジタル化すればいいと言う事ではなく、業務全体のバランスを考えないとかえって効率が悪くなるのがDXです。
デジタルホールディングスはあくまで広告代理店。各ベンダーとのコネクションはあるでしょうが、コンサルティング的な視点でクライアントを導いていけるかが大事ですね。
その為に社内の人事異動は勿論、ベイカレントの様に外部から優秀なコンサルタントを採用して、自らのトランスフォーメーションを実現させられるでしょうか?
楽しみです。
強み・・・知名度と金融事業
知名度が高いのでそれだけで優秀な人材が集まりやすいですね。これからIT人材が大幅に不足すると言われているので、M&Aを行ったり他の会社と協業して人的リソースを確保する企業がある中、自らの力で人を集められるのは有利な点です。
先に書いた金融事業もそれを支えます。
業績
21年の売上の伸びは前年比で12.7%。それにも関わらず営業利益以下の伸びがすさまじいですね。
社長のインタビューを見てみると広告事業の売上は追わないと言っていますから、広告事業への経費や先行投資が減った事。
そして何より米国株式の新規株式公開等の影響です。
要は「人じゃなくて仕組みで稼ぐ」とこんなに効率が良いんですね。
まあ、株式投資については値下がりのリスクがあるので、一時期のソフトバンクの再現になる可能性も否定できませんが。
営業利益率は
20年・・・3.6%
21年・・・12%
22年・・・5.4% 小数点第2位以下は切り捨て
営業利益の増加に驚いていましたが売上高に占める割合で言うと意外と少ないですね。
時価総額も541億(2021年6月23日現在)ですから、投資家達から評価を受けているとは言い難いです。
テンバガーの条件に照らし合わせてみると
・売上が4年で2倍⇒×
・営業利益率が10%以上⇒21年は〇 但し22年以降は△
・上場して5年以内⇒× 2004年2月
・社長が筆頭株主⇒〇 HIBCは会長鉢嶺氏の資産管理会社
・時価総額が300億円以下⇒× 541億円(2021年6月23日現在)
条件的には厳しそう。


デジタルホールディングスも業界1位を目指してほしいですね。
チャート
デジタルホールディングスの週足5年チャートです。
株価は昨年の11月以降ミッドバンドで跳ね返って上昇。バンドウォークをした後、再びミッドバンドまで落ちて上昇を繰り返しています。
MACDのヒストグラムは赤⇒ピンクへ変化。順当にいけば緑⇒薄緑になると思われます。
RCIは+80近くにあるので、「買われ過ぎ」と判断します。
一旦2000円付近まで下落はありそうです。
信用取引に関して
2021年6月18日現在で
売残 48.9 買残 375.0 (千株) 倍率7.67
懸念点
ポイント
・DX事業は未知数
・株式投資は振り幅が大きい
DX事業は多くのインターネット事業者・コンサル会社が行っています。
提供しているサービスも同じなのでどこで差別化できるか?という点は、これまで分析してきた銘柄と同じです。
それプラス、株式投資の損益。
もしデジタルホールディングスの株を買うなら株価のボラティリティは想定する必要がありますね。
まとめ
・デジタルホールディングスはネット広告業界第2位の会社。
・主力サービスは、広告事業、金融事業でデジタルシフト事業を育成中。
・デジタルシフト事業の成長率は未知数。金融事業は振り幅が大きい。
広告業界経験された方ならこの記事の内容が薄っぺらく感じるかもしれません。
でも、投資するならこれくらいの情報で充分です。
現物投資で大事なのは「まだ業績が伸びていくか?」と「どのタイミングで何株買い注文を出すか?」です。
デジタルホールディングスには会社としてもう一花咲かせられるように頑張ってほしいですね。
ありがとうございました。
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