
今回はそんな質問に答えていきます。
IRJで800万円の利益を得たshigeです。
ワクチン接種が進むにつれトヨタなど知名度のある銘柄が買われています。しかし、資金はいつも循環していますから、次にグロース株が買われるのを待ちながら勉強して行きましょう。

この記事の内容
・ベイカレントの事業内容
・業績、チャートなどからテンバガーが狙えるかを分析
公式HP
2030年まで続くと言われ、国策でもある”DX”に売り無し。そう信じて頑張っていきましょう。
こちらも参考に
広告
ビジネスモデル
今回はyoutubeの「株式大学」というチャンネルを参考にしております。
ベイカレントは日経最大のコンサルティング会社。企業の戦略立案や課題解決を主な業務としています。
動画の内容を踏まえるとベイカレントはシステム開発の会社として出発後コンサルに移行。近年のDXブーム需要を取り込むため一気通貫でサービスを提供しているようですね。

ベイカレントがすごいのは昨年度はコンサルを400人以上採用している事。
ポイント
他の動画でも言っていますが、ベイカレントのコンサルタントが特別な知識を持っているわけではなさそう。
ただ顧客としては自分たちでIT化をしたいけど、自社に詳しい人がいない+人手不足。だからそこそこITに詳しい人を他社から借りてくる(応援に入ってもらう)感覚でコンサルタントに依頼しているのだとか。
その為、獲得するプロジェクトも高単価ではなく比較的低単価で価格競争に強い事が成長の要因になっています。


当方が保有しているLTSは顧客側の立場で企業の変革をしていますが、ベイカレントや他のDX会社も実質やっていることは同じと考えられます。
今は「供給<需要」。だから唯一無二のサービスじゃなくても時代の恩恵を受けているのです。
株本の動画で興味深いのは、3か月ぐらいするとコンサルタントは話す事が無くなってしまうので、IT化の実装も支援することで仕事を継続しているという現実。
ベイカレントが急ピッチでコンサルタントを増やしているのはDXブームのうちに稼げるだけ稼いでしまおうという魂胆なんですかね。それだとDXブームが終わった後コンサルタントが余ってしまうと思うのですが、その人たちはエンジニアに転身するとか何か対策を考えているのでしょうか。その辺りも投資する時のポイントだと思います。
強み・・・営業力とコンサルタントの数
ワンプール制とは?
通常はコンサルタントごとに専門分野を決めて、知識や経験を深めていく手法を取ります。
ベイカレントはそれをせず、一人のコンサルタントがさまざまなプロジェクトに参加できるようにしている。
そうする事で
・コンサルタントを割り当てられないという事態を避けることができる
・幅広い業界を知れば客観的なものの見方ができる
というメリットがあります。
ベイカレントのコンサルタントが特別優秀ではなくお客さんの会社に派遣のような形で入るなら、専門分野を作らず「何でもできる」状態にした方が融通が利きますね。
プロジェクトは単発の仕事。1つのプロジェクトが終わればすぐ次のプロジェクトに移り、仕事の回転率を上げて利益を出していく。だから大量に人を雇う必要があるって事ですね。


営業も会社の要。
一般的なコンサル会社ではコンサルタントが営業も担っているとの事ですが、ベイカレントは完全に分業制。
その為、コンサルタントはプロジェクトに集中できるのがメリットであり、その分社内における営業部門の力が強くなっています。
ベイカレントは大手でありながらベンチャー気質の強いスタイル。自ら手を上げて案件を獲得すれば給料も増えるけど、そうではない場合はコールセンターに廻されたり居づらくなって退職する事も良くあるのだとか。
ルート営業ではなく新規獲得の営業なら実績重視は当然でしょうが、


イメージは”日系だけど風土は外資”。
業績
営業利益率は
20年・・・24.3%
21年・・・31.6%
22年・・・31.3%
21年は上期に採用活動が制限され,営業利益率の7%向上につながっています。
一方でデジタル関連コンサル市場は24年まで毎年25%の成長が予想されており、当面はコンサルタントの引き合いは絶えないでしょう。
外部環境は引き続き良好。
ベイカレントの中期経営計画を見ると26年2月期までの5年間で
・売上1000億円
・社員4000名体制の構築
を目標にしています。
売上・社員数共に今の約2倍になる計算。
壮大な計画ですね。
それを支えるのは何と言っても、

テンバガーの条件に照らし合わせてみると
・売上が4年で2倍⇒〇
・営業利益率が10%以上⇒〇
・上場して5年以内⇒〇(10月から6年目)
・社長が筆頭株主⇒×
・時価総額が300億円以下⇒×(既に5000億円以上)
です。
成長力は申し分なさそう。
ただ、社長が筆頭株主ではないので自由な経営ができるかどうか。
そして時価総額がすでに5000億円以上なのでここからは個人投資家が入って10バガー目指すのはいばらの道の可能性が高い。


チャート
ベイカレントの週足5年チャートです。
昨年7月頃から右肩上がりですね。現在も株価はボリンジャーバンドの+2σをバンドウォークしています。一般的に株価はミッドバンドに戻ってくると言われています。今年は2月頃に一度ミッドバンドに触れているので、秋ごろに調整が入るかもしれませんね。あくまでチャート上の話ですが・・・。
MACDのヒストグラムは昨年5月からほとんどピンク・赤の状態です。長い上昇トレンドが続いていることが指標でもわかります。
RCIは当てになりませんねw
ただIRJの例を踏まえるとずっと右肩上がりが続く事はないので買うタイミングはどこかでやって来るでしょう。
例えば決算の内容が普通か期待外れだった時、金融政策の縮小が決定された時などです。
個人的にはベイカレントの経営は駆け足すぎるので反動が怖いです。
信用取引
2021年6月4日現在で
売残 61.6 買残243.6 (千株) 倍率3.95
この企業規模にしては健全ですね。証券会社がレーティングを引き上げているのでもっと買残が多いと思ったのですが。
懸念点
ポイント
・人を増やし続けなければいけないビジネスモデル
・外国人の株式保有が既に46%以上ある
・時価総額、株価共に高い
ビジネスモデルを見るとストック性はなく、経済的な堀もこれと言って見当たりません。まあ、営業部は”堀”かもしれませんが。
いずれにしろマンパワーが雌雄を分けますね。
あと5年で2000人社員を増やすので1年辺り400人採用ですね。維持できるでしょうか?
株式市場においては十分評価されているので高値掴みに注意ですね。
まとめ
・ベイカレントはシステム開発からコンサルティングに転身した会社
・営業力とコンサルタントの数が成長の要因
・市場からは十分評価されており、さらに業績を伸ばす為には「人を雇い続けられるか?」がカギになる
動画については会社を辞めた人の視点なので批判的な内容になるのは仕方ありませんが、当方は面白かったです。
株価が上昇していると言う事は投資家にしてみれば会社の内情は関係なく、業績が伸びてくれればそれでいい、と言う事なんでしょうね。
この記事が参考になればうれしいです。
ありがとうございました。